幸せな日々



メイン

シナリオトレーラー

紅く赤く染まるあれは一体なんだ
幼子たちの笑い声も、大好きな人のはにかんだ顔も
今では恐怖に凍り付いている

紅く赤く染まる、この光景は一体なんだ
ぐちゃぐちゃと、ずるずると厭な音が鼓膜をくすぐる
楽しみにしていたはずの宴会は狂宴へと変わっている

紅く紅く光るあれは、あの目は――――

月明かりに照らされて舞い降りたのは
天使か悪魔か

泣きそうな目で縋りつく手を取るのは
偽善か興味か

人鬼血盟RPG[ブラッドパス]
「幸せな日々」

血の軛こそ、汝らの宿命―――。


ハンドアウト 【シナリオハンドアウト(人間)】
所属組織:異端改宗室
あなたは異端改宗室に所属している武装改宗官だ。
先日、八王子にある霧長孤児院にて業血鬼の襲撃が確認された。
その後始末に向かうよう、シスターはあなたに命じた。

【シナリオハンドアウト(吸血鬼)】
所属組織:なし
あなたは霧長孤児院の院長だ。
自身の誕生日に業血鬼に孤児院を食い荒らされてしまった。
そしてあなた自身も。
目が覚めると、そこには無数の子供たちの遺骸。
自分の下には愛する弟。口にしようとしたのはその、赤き、血。
気付いた時には、あの化け物と同じ存在になってしまっていた。

[シナリオテーマ:血契を結び、血盟を組む]

GM 刀剣ブラッドパス 第一話 「幸せな日々」
では始めるぞ。
今回GMを務める山姥切国広だ。
よろしく頼む。

霧長 光忠 よろしくね

長谷部 切重 よろしく頼む。

GM 2人には、軽い自己紹介をしてもらいたい。
名前、年齢、性別、性格あたりがわかればいい。
長谷部から、頼む

長谷部 切重 では、俺から。
長谷部切重(ハセベ キリエ)
22歳 男
異端改宗室で武装改宗官を務めている。

職務に忠実、主への奉仕活動へ勤しむ敬虔な神父だ。
物事に執着心が薄く、最低限のもので済ませる傾向があるかもしらん。
性格については動く前だからな、多少変わるかもしらんがこんなところか。

GM ありがとう。長谷部。
次、光忠、頼む。

霧長 光忠 霧長 光忠(キリナガ ミツタダ)
年は21歳の男だよ。性格は明るくて前向きで世話焼きで、いつもの僕みたいな感じ。
孤児院をやっているから、長男気質が激しくて、甘えるたりするのは慣れてなくて苦手かな。よろしくね。

GM ありがとう。
光忠。
では、二人とも、カードを3枚ずつ山札から引いて、手札に加えてくれ。

長谷部 切重 承知した。

霧長 光忠 長谷部くんジョーカーすごくない?

長谷部 切重 序盤から来るとはなあ
正直持て余すぞこれ

GM 長谷部、今日の引きはトントンか。
光忠は…人の心が残っている手札だな。
確か夜叉だったな?

霧長 光忠 うん、そうだよ
ぴちぴちのなり立てだよ

GM 今日は、シナリオが変則的とのことだった。
光忠のシーンから、マスターシーンとして始まる。
留意してほしいのは、まだ、お前たちは血盟を組んでいない。

霧長 光忠 了解したよ

長谷部 切重 承知した。

GM このシナリオ内で、血盟を組んでもらうことになる。
シナリオの目安時間は6時間くらい。RPによってはさらに長くなるだろう。
シナリオトレーラーを提示する。

霧長 光忠 うん…わかった

GM 次いでハンドアウトだ。
舞台は東京UTMをセットして使う。

長谷部 切重 東京・アンダー・ザ・ムーンだったか

霧長 光忠 えっなにそれエモい

長谷部 切重 略してUTMだ、確か

GM ブラッドパスの基本ステージセットだな。

霧長 光忠 ちゃんと読んでみよう、ありがとう

GM 年代は2020年前半、俺たちより、200年弱ほど前の時代だな。
東京は、比較的吸血鬼が暮らしやすい場所らしい。
最初はマスターシーン
シーン登場プレイヤーは光忠。

霧長 光忠 はい

GM 場所は東京郊外、八王子にある霧長孤児院。
オレンジ色の太陽の光が窓から差し込む台所で夕食の材料をそろえる為に、冷蔵庫や食糧庫の確認をしている。
ふと時計を見るとそろそろ夕方のセールの時間だ。
今日の子供たちは、なんだか一日そわそわとしているようだった。
竜伽もどことなく落ち着かないような感じで子供たちと話している。
今日は、僕の誕生日だったな、と思い少しだけ嬉しさがこみあげてくる。毎年子供たちは僕の誕生日を祝ってくれるんだ。
手作りのプレゼントは形がいびつだったり、大きすぎたりするんだけど、それも可愛くてうれしい。
「みつにいちゃん!仕事終わったのか?」

霧長 光忠 かっわいいなぁ
「今から買い物に行かないと。今日はお肉が安いから、唐揚げだよ」
頭を撫でながら優しく声をかけるよ

GM 「からあげ!やった、俺唐揚げ好きなんだ!」
頭を撫でられて嬉しそうにはにかむ、国俊。
ぬ、っと頭を差し出して剣が笑う。
「ぼくのあたまも、なでてください!みつにいさん!」
「きょうはぼく、おにわのはきそうじをしたんですよ!」

霧長 光忠 「偉いね!自分からお手伝いしたの?」なでこなでこ

GM 「はい!りゅかにいさんが、おにわのはきそうじをしていたので、てつだったんですよ!」
撫でられると、とてもうれしそうにして、手が離れるとぴょん、と跳んではしゃぐ。
扉の方からは彪五が、おず、と顔を出して光忠の方をちらちらと見つめているぞ。

霧長 光忠 かわ
「剣はお利巧さんだね。また手伝ってくれると僕ももっと嬉しくなるよ。

彪五?どうしたの?」

GM 「まかせてください!」
トン、と胸を張りこぶしで一つ叩いた剣は得意げにしている。
「あ・・・あの、みつにい、さん。これから、お買い物ですか?」

霧長 光忠 「うん、そうだよ」

GM 「あ、あの。ぼく、植物の図鑑が欲しいんです、あの…、買ってきて…貰えませんか?」
ちょっと、照れくさそうに、最近発売されたばかりの図鑑が欲しい、とおねだりする。
普段あまり物をねだることのない彪五にしては珍しい。
図鑑は、ちょっと遠くの本屋にならば売っているだろう。

霧長 光忠 突然のおねだりに少し驚くけれど、ふわっと笑って近寄るよ
「そっか、彪五はいつも頑張り屋さんだもんね。いいよ買ってきてあげる。
その代わり、今日のご飯を作る手伝いをお願いしてもいいかな?」といって頭を優しくなでる

GM 頭を撫でられて、おねだりを聞いてもらって、嬉しそうにはにかむ。
「はい、ありがとうございます。僕、ご飯作るお手伝い、頑張ります!」

霧長 光忠 「ふふ、じゃ急いで買ってこないとね!」
よしっと立ち上がる

GM 立ち上がったところで、扉の方にまた人影が立つ。
「光忠。そろそろ買い物に行かなくてもいいのか?」
竜伽が、なかなか出てこない光忠を案じて声をかけて来るぞ。
「あ、そうだよ、みつにい!はやくいかねーとタイムセール?終っちまうぞ!」
国俊もせかすな。

霧長 光忠 「ああ!そうだった!あのお店すごい混むからね、急がないと。ありがとうみんな、行ってくるね!」
ノシノシ

GM いってらっしゃーい、と子供たちは笑顔で見送る。
その中には、普段はぶっきらぼうに見送りなんて最近はしていなかった竜伽の姿もある。
そうして光忠は買い物へと出かける。

霧長 光忠 「竜伽と話したの…久しぶりだったな。機嫌がいいのかな?帰ったら話してくれるかな」
すこし嬉しくなりながら、みんなの笑顔を思い出して向かおうかな

GM 彪五へのお土産の約束もした。
竜伽とも久しぶりに話せた。
今日の晩御飯も、ちょっと豪華なものにしようかな、と考えながら空を見上げれば太陽が、赫く眩しく輝いている。
良い、誕生日になりそうだ。
マスターシーン終了だ。
お疲れ様、光忠。

霧長 光忠 お疲れ様!もうしんどいよ!!!

GM 今回は通常の日常パートをすべてマスターシーンにしてある。
もう暫く、子供たちの笑顔を浮かべて、待っていてくれ。
次は長谷部のマスターシーンだ。

長谷部 切重 哀れな…
…ああ、俺の番だな。

GM 長谷部は施設内にある道場で、真剣を持ち素振りを行っている。
90回ほど振りぬき、あと10回素振りをしたら、今日は巻き藁を10体切って、午前の鍛錬は終了だ。
毎日、朝早くから走り込みをして、剣の鍛錬を怠らないことは、心身を強く鍛え己の人生を豊かにするものだと敬愛する父たる神父は仰っていた。
鍛錬場には数人、同じように鍛錬している者たちもいる。長谷部は15歳くらいだ。

長谷部 切重 最初は我武者羅に振るっていただけの剣も、今では己の意図した動きに随分と沿う様になった。
表皮が固くなった手を握りしめ、開いて頷く。

祈りを捧げ、奉仕活動へ勤しみ
剣の腕を鍛えることが、己の務めだ。
滴る汗を手の甲で拭い、一息つく。

「……強く、なりたいな。主のために。」

GM 一息ついたところで、同輩がタオルを持って差し出してくる。
「お疲れ、キリエ。今日も鍛錬、頑張るなあ」

長谷部 切重 「ああ、……と、有難う。お前も、鍛錬だったんだろう?お疲れ様。」
乾いた風が汗に心地よい。タオルを受け取って、目を細めて礼を言う。

GM 「まあな。でも俺はほら。そこそこやればいいからさ」
根詰めすぎると体によくねーし、とカラッと笑う同輩。
「キリエも、あんま無理してっと、倒れちまうぞ。今朝はこれで終いか?」

長谷部 切重 「こら、怠慢だぞ。目安と言えども、手を抜いていては鍛錬にならないだろう」
「俺はあと巻藁10体で一区切りだ。今日こそ連続斬りの本数を更新出来れば良いんだが」
そこそこ、とわらう同輩に眦を吊り上げてみせるが、手抜きではない事も知っているだろうからな。直ぐに表情は緩む。
今は腰へ戻している刀の柄へ触れ、大丈夫だ、と案じる声にわらってみせる。
動いているのは好きだ。一心に祈る心地と似ている気がするから。
只管に剣の腕を磨くのも好きだ。切っ先を研ぎ澄ませた刀になれる。

GM 「まだ、やるのか…まあ、そこがキリエらしいな」
キリエの笑う顔が好きだ。キリエの実直さも、素直さも知っている。だから、
「そうだ。終わったら、礼拝堂に行けよ?神父サマがお呼びだぞ」
笑って要件を伝える。

長谷部 切重 「神父様が?――そうか、では早々に片付けてから向かうとお伝えしてくれ。」
汗を拭うのもそこそこに、タオルを片付けて鍛錬へ戻る。
集中して行えば然程の時間はかからないかもしれないが、お待たせして仕舞うのは申し訳ない。同輩へ伝言を頼んでから鍛錬へ戻って行くだろう。

GM 「おう、まかせとけ」
同輩はキリエの片すタオルを取って笑顔で去っていく。
その後巻き藁10本をいつも以上の集中力で切り伏せ、汗をぬぐうと、正装に着替えて礼拝堂へと向かう。
ステンドグラスの光がきらきらと降り注ぐ礼拝堂のなかで、父と慕うこの教会の神父は真面目な顔をして、一人の教徒と向き合っている。

長谷部 切重 見慣れた礼拝堂の扉は、迎え入れるように開かれていた。
邪魔とならぬよう、遣り取りへ被せぬ様にそっと声を掛ける。
「お待たせして申し訳ありません。長谷部切重、参りました。」

GM 声をかけられれば神父と、男はキリエの方へ向く。
「ああ、キリエ、来たかね。紹介しよう。―――さんだ。今日からお前がお世話になる方だ。あいさつしなさい」
手で、キリエに対し男の方を示してから、男の名を告げると、神父は男にも向き直り、
「こちらが、お話ししていた、キリエ・ハセベです」
と紹介された。

長谷部 切重 神父の言葉が咄嗟に理解できず、はつ、と瞬きが挟まるも
理解が追いつくよりも前に紹介され静かに頭を下げる。

「……長谷部切重と申します。」

鍛錬の師が変わるのだろうか、などと呑気な頭で挨拶を述べた。

GM 「よろしく、長谷部切重。では、ついてこい」
あいさつをかわすと、男は神父に礼を捧げて長谷部に背を向ける。
神父の方を見てもにこやかに頷いているだけだ。
「荷物などは持たなくても良い。すべて用意してある。お前は身一つで来れば良い――…何をしている?ついてきなさい」
しばし、固まったように動かないキリエに男はせかすように言葉をかける。

長谷部 切重 何処へと問う言葉は、神父の顔を見て咽喉で留まった。
用意された場所へ
この身一つ。

――――嗚呼。

「……承知、いたしました。」

引き留める言葉など、あろう筈もない。
全てが予定通りで進んでいると悟るには十分だった。
改めて頭一つを下げ、男の後を追うように歩き始めた。

GM 連れていかれた先は、予想通り、聖字教会の小さな礼拝室。そこで初めて、盲目のシスターと対面した。

―――この日から、キリエの人生は変わった。
ジリリリ、という目覚ましが、起床時間を告げる。ずいぶんと懐かしい夢を見ていたような気がする。
今日もまた、いつもと変わらない一日が始まる。
マスターシーンの終了だ。
長谷部、お疲れ様。

長谷部 切重 ああ。

GM ここから、ちょっと休憩をはさんで次のシーンに行きたいがいいか?

霧長 光忠 構わないよ

長谷部 切重 休憩は問題ない。
俺も、…珈琲でも淹れるか。

GM ありがとう。
その前に、手札を回そう。一枚捨てて、一枚山札から引ける。

長谷部 切重 さして変わらんかったな。

霧長 光忠 うわ…赤を捨てたい衝動がすごいんだけど、どうしよう

長谷部 切重 お前は、吸血鬼だろうが!

GM 数字が強くなったな。

霧長 光忠 絵札だしもったいないのはわかるんだけど!!!

GM 光忠はおとなしく5を捨てればいいと思うぞ

長谷部 切重 スペードの5を捨てろ5を。

GM 人間でいたい、わかる。

長谷部 切重 なんだこれ。

霧長 光忠 ふええ
しんどいよぉ!

GM まだ、光忠は人間だからな。

霧長 光忠 僕には薄く吸血鬼の血が混じってるからね…

GM そうだったな。祖父に交じっているのだったか。
…夜叉になる素質が十分にあったのか。

霧長 光忠 黒よりはるかに赤が高いの……
しんどい

長谷部 切重 ジョーカーの札色的に俺の方が吸血鬼味あるな

霧長 光忠 確かにそうだね

GM 目覚めかけている感じがする<赤の数字が高い

霧長 光忠 ジョーカーなんて似合いすぎだよ

長谷部 切重 ハハッ

GM では、休憩に入ろう。
13:00再開を目処に戻って来よう

長谷部 切重 ああ、ではまた。

霧長 光忠 うん、それじゃぁね

GM 時間を少し過ぎてしまったな。
待たせた。再開しようか

長谷部 切重 食事も休息もとれた。改めて宜しく。

霧長 光忠 よろしくね。

GM マスターシーンが終了して、いよいよ導入に入る。
シーンプレイヤーはふたり、だが。
まずは光忠から。長谷部は指示を送ったら入ってきてくれ。

長谷部 切重 ああ

霧長 光忠 うん、わかった

GM さて、光忠。

霧長 光忠 は、はい…

GM 光忠が買い物から帰ったとき、そこにあったのは子供たちの明るい笑顔でも、竜伽のはにかんだような照れたような笑みでもない。
ただ、あるのはそこにあるのは、一面のおびただしいほどの、紅と赤――。土産を待っていると笑っていた彪五の姿も無残に裂かれ、腸がでろり、と出ている。その顔は怯えと恐怖に固まっていた。
耳に聞こえるのは子供たちのはしゃいだ声でも、竜伽の静かな温かい声でもない。助けを求める声も、逃げ惑う声も耳の奥に聞こえる気がするのに、そんな声よりも何かをしゃぶる様な、じゅぷじゅぷとした厭な音が鼓膜をくすぐる。目の前の「ナニカ」が子供の首に口付けていた。啜っていた。
目の前の光景に、何が起きているのか、理解できない―――。したくは、ない。

霧長 光忠 飛び込んできた光景に絶句する。ただ茫然と立ち尽くす僕の瞳に、目は正確に情報を伝える。ひゅうひゅうと息が浅くなる。声が出ない。瞳が足が身体が震える。恐怖と絶望がこみ上げてくる。

耳に嫌でも入って来る酷く耳障りで悍ましい音に僕の脳みそが真っ白になる。

「ぅ、あ…、なん で」

がちがちと歯が合わさる口からそんな言葉が零れ落ちた。

GM がちがちと歯が合わさる口から絞り出したその声に、どさりと落とした買い物袋のその音に、気が付いたのか、何かをむさぼっていた「ナニカ」がこちらに目を向けた。
「目」をむけたのだ。赤い、紅い目を。ニタリと愉悦に歪んだ血に染まるその口を見てしまったのだ。
目が合った、と思った時には、ふつり、と意識は途切れていた。
気が付けばあたりはとっぷりと陽が落ちている。照らしているのは、満月と、街灯。なにかが頬にあたり、撫でている。夕方のあれは、夢だったのかもしれない。目が覚めれば、誕生日を祝う子供たちの笑顔が、目の前にあるのかもしれない。そう思って、目をうっすらと開ける。
ゆっくりとあたりを見渡せば朱殷(しゅあん)に染まったその中に無造作に投げられるように重なった子供たちの骸。恐怖に引き攣れ、驚愕に目を見開いた子供たちの、貌。頬を撫でていたのは、深く暗い赤に染まった服だった、もの。
最愛の弟も、その中に、いた。逃げた子供を庇ったんだろう。背中はずたずたに引き裂かれていた。/

霧長 光忠 見た見てしまった。夢であれと思ったものが目の前にある。あるだけではない感じる。五感全てがそれが事実だと脳髄に直接叩き込む。

「あ"あ"ああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
これは僕の声か、獣のような声が出た。

「なんで!どうして!!国俊、剣、彪五…竜伽…!!!!」

ひとりひとりに縋りつくように、確かめる。息があるかもしれない、その身体はまだ暖かいかもしれない。
揺さぶり、目開けて返事をしてと抱き起す。だがそれに答えるものはない。

「ごめん…ごめん!みんな!!」

その先は言えなかった。
守れなくてごめん、僕だけ生き残っていてごめん、同じ苦しみを味合わなくてごめん。
「…殺す、殺してやるあの化け物許せない許せない許せないぃ!!!」

目の前が真っ赤になる。血管でも切れたか、そんなことどうでもいい。僕がどうなろうと、あいつだけは許せない。

顔を覆う手に力がこもる。食い込むほど力を入れると、皮膚を突き破る感覚がした。
苦しい、息が苦しい。何かを欲して荒い呼吸を繰り返し、めまいがする頭を覚醒させようとする。動かないと、誰かに知らせないと。あいつを殺さないと。

………鼻が おかしい、生臭いく鉄くさい…部屋に充満するそれは、不快な匂いのはずなのに、とても……。
気が付けば、竜伽の血だまりに口を付けようとしていた。

「!?!?!?!?!?!?」

思いっきりのけぞり、尻もちをつけそこには子どもたちの遺体。ぬるりとした固まりかけた血の感触。
沸き立つ頭に浮かんだのは、子どもたちの首から血をすするあの化け物。
内から湧き上がる何かも合わさって、狂ってしまいそうだった。

「あ…あ…うあ…ぁああああああああっ!!!!!」

そうだ、あの後僕は化け物に食われた。腹を切り裂かれ、眼をつぶされて、首に噛み付かれた。
死んだ…はずだ、僕は。なぜ、今、ここで、息をしてい る ?
目の前が真っ暗になる。身体が震えて、崩れ落ちた。
『ここ』から逃げたい、もう見たくない、感じたくない。気付きたくない。
目を閉じて、首を掻きむしる、頭を床に打ち付ける。

「あ"ぁ!!うあぁあ!!!ぁがああああ!!!!!!」

死にたい、死んでしまいたい。誰か誰かだれかだれか、僕を殺して。

GM おぞましい、「ナニカ」になってしまったのだと、同じくしてしまったのだと。気付きたくはなかった。

呆然と、自傷行為を繰り返しているそこに、かつり、と硬質な音を立てて誰かがやってくる。
男は、月明かりを背にして、光忠に向き合った。
長谷部、登場していいぞ。

長谷部 切重 業血鬼の築いた屍の山には、吸血鬼が蘇る事がある―――
シスターの命を受け、俺は一人孤児院へ訪れていた。
噎せ返る程の鉄錆、何処も彼処も赤く染め上げられた凄惨な地
生存者など一人とて期待できぬその地へ月明りを背に立つ。

「……派手に食い散らかしてくれたものだ。」

獣の如き咆哮も嘆きの声も耳にすっかりと馴染んで仕舞った。
然した感慨も浮かばぬ儘、現場を見渡してから緩慢に歩みを進める
カツ、と靴音が響いては消え来訪を報せただろうに
蹲った儘悶え苦しむ影を見据え、愛刀の柄に手を掛ける。


「――――”蘇り”は貴様だけか?」

霧長 光忠 鋭くなった耳にかつりという音ははっきり聞こえた。頭を打ち付けるのをやめて、音のする方を虚ろに見やる。
掻きむしっていた手をだらりと垂らす。

ああ
「僕を殺してくれるの?」

長谷部 切重 明かり取りの高窓から射し込む月灯に照らされた男の顔を見下ろし、薄く息を飲んだ。
その儘、唇を薄く歪ませる。―――嗚呼。
「死にたいのか?―――折角蘇ったのだろう。」

霧長 光忠 刀に手をかけた音を僕は聞き取るだろう。
その音を聞いて、救われたような無垢な笑顔を浮かべる。紅くなった瞳からは涙が流れた。

「死にたい」

長谷部 切重 乾涸びた様な呼気が漏れた。
この かつえた感覚は何だろうか。
乾いたわらいへとすり替えて、一つ零す。

「死に損なって、死にたいのか。哀れな奴だ」

ゆっくりと身を屈め、

「哀れなお前に選択肢をやろう。
 ―――誰彼と構わず襲う鬼と化すか、
 俺と契約をして、其の力を振るうか。」

そうだ
これは全て主の為。

「仇を、討ちたくはないか?」
「苦しめ殺された大事な者たちの無念を晴らす気は無いか」

緩慢な程の調子で言葉を連ね、柔い笑みを敷く
白手袋に覆われた手を差し伸べる。

「俺と一緒に来い。―――俺が、お前をすくってやろう」
とびきりの甘い声を乗せた。

霧長 光忠 ころしてくれない

霞む頭にその事実だけが入って来る。絶望に顔を歪めて声をかけてきた男を見る。
「すくう…?」
鬼、契約、『誰彼と構わず襲う鬼と化す』、其の力?

仇をうちたくないか

何もわからない頭にその言葉だけが残る。
「僕は何が出来るの、こんな僕に」

長谷部 切重 夥しい朱に塗れた床
未だ凝固に至らぬ滴りは、屹度今の此奴にとって
酷くおぞましい程馨しい誘惑となって蝕んでいるだろう。

「お前に、力を与えてやろう。
 お前に、生きる意義をくれてやろう。

 お前は主のため、俺と組んで業血鬼どもを浄化すれば良い」

迷える子羊へ説く時にすら、此処まで柔い音は出さない。
俺の仕事は、導きではない。
ひそめた声が 月明りの中で、やけに響く

「かつての仲間を喰らいたくは、ないだろう?」

霧長 光忠 最後の言葉に身を震えさせて、自分で自分を抱きしめる。先ほどの悍ましい自分の思考が頭をかき乱して、ふつふつとあの感覚が襲ってくる。
甘く甘美なあの香りと味を、僕は…

「…っぼくは!!!!あいつとは違う!ちがう!!!」
頭を振りかぶり、目の前の男を睨みつける。そうしていないと、自分を保つことが出来なさそうだったから。

長谷部 切重 未だ自我を強固に持てている様子を意外な思いで見返す。
差し伸べた手をひらと振って

「違わないさ。」
「貴様は、もうヒトではない。
 記憶は失せていようが、既に其の身は死んだんだ。」

「あいつ、とやらと直ぐにに同じになる。――少なくとも、今の儘ではな」

屈めていた身を起こして緩く息をつく
柔さを意識して敷いていた笑みを歪ませた。

「今のお前へ赦されているのは、俺と共に来るか、
 この儘、此処で身も心も鬼になるか だ。」

霧長 光忠 立ち上がる男を目で追う。
睨みつけた目が絶望に変わるのはすぐだった。

『あいつと直ぐに同じになる』

嫌だ嫌だ嫌だ、いやだそれだけは
恐怖と絶望で動かない身体を引きずって、這うように男に縋りつく。

「それだけは…嫌だ。お願い僕を殺して!!」

長谷部 切重 踵を返しかけた己の身へ縋り付く姿を視界端へ捉え
笑みへ歪みかける顔を取り繕うのに寸時、労を要した。

振り返り、冷えた目で男を見下ろす

「……与えてやった選択を何度も教えてやる程、俺は優しくないんでな」

霧長 光忠 彼の拒絶の言葉に涙があふれる。

なんで、どうして、僕は生きていないといけないの。死にたい、もう逃げたい……。
でもこれを受け入れなければ、僕はあいつと同じになるとどこかで気づいていた。そしてもうその衝動に耐えられそうにない現実も。

「わかりました。僕を…連れて行って…ください……お願い、しますっ」
嗚咽しながら涙でぐしゃぐしゃな顔を彼に向けた

長谷部 切重 冷えた目、何も乗せぬ表情の裏で
心は歓喜に震えていた。

ぐしゃぐしゃになりながら縋り付く男に向き直り
先程よりも近しく、身を屈める

「そう、――――良い子だな」
柔く蕩ける様な笑みと
泣き濡れた頬へ触れに行く手

「餓えて渇いて、苦しいだろう」
「可哀想に。
 可哀想に。」

「お前を、俺のものにしよう。」
「もう、誰彼の血を吸わなくとも済むように、してやろう」

頬を撫で、髪を慈しむ様に撫で
できるな、と問わうよりも確認の響きで向ける。

霧長 光忠 突然の彼の変貌に戸惑い、瞳が揺れる。反射で後ろに引こうとした頭を、頬に手を当てられて止められた。

飢える。渇く。苦しい。血、血血血血血血

彼の甘く優しい声色に乗せられて入って来る単語が、僕の脳みそをぐらぐら揺さぶる。
「くる、しい…たすけて…」
こんな言葉が出るのを僕は止められなかった

長谷部 切重 「ああ、……助けてやろうな。」

何からとは明言せぬ儘、触れぬ方の手で懐から小刀を取り出す。
縄を切ったりする用途の殺傷能力に乏し過ぎる獲物が、丁度良い。
こんな玩具では殺されない事も、十分に伝わるだろう。

男の片手を、そうっと掬い上げるかの仕草で取る。

霧長 光忠 小刀を見ただけで、それを使って肌を傷をつける想像が頭に浮かんで、反吐が出る自分と恍惚を覚える自分がいることに気付いてしまう。
掬いあげられた自分の手を、そんな感情が入り混じった瞳で見つめる

長谷部 切重 了承を得ぬ儘、男の掌へ 小刀で浅く傷を付ける
そうして、己の頬にも壱文字に刃を滑らせ赤を溢れさせた
赤がしたたり落ちて仕舞うよりも前に、互いの傷が重なるよう
男の掌を己の頬へと宛がわせる。


「今から唱える聖句を繰り返せ。
 お前の力を、俺に流すイメージで唱えろ。」

霧長 光忠 彼の肌が傷つくのを見て、ああ!っと感嘆の声を上げそうになったのを必死に抑えた。

「っわかりました」

長谷部 切重 視線を、赤い瞳へと据えて見詰めた。
一度細めてから、そっと伏せる。


【紅き血は死銭の銀貨】

【縁を糾う金の糸】

【我は星を弑す者】

【汝は人を殺す者】


――嗚呼。
己が、この誓詞を唱える日が来ようとは!

霧長 光忠 至近距離で見た彼の瞳は、竜伽と同じ色だった。
目が細められて、すぐ伏せられてよかった。そうじゃなかったらこの手を振り払っていたかもしれないから。

【紅き血は死銭の銀貨】

【縁を糾う金の糸】

【我は星を弑す者】

【汝は人を殺す者】

暗記した単語を口にするように、無感情な声で紡ぐ。

長谷部 切重 【死が二人を分かつまで、刃となり、盾となり、楔となり、七天を滅さん】

死が、分かつ迄。
……嗚呼、嗚呼、これで、此奴は。


―――【血の軛こそ、我らが宿命】

最後の誓詞を唱えながら、片手でカソックの襟を寛げる。
スタンドカラーのボタンを幾つか外し、布地を掴み横へ引けば
首筋が露わとなる。


「……御出で」

手を伸ばし、頭蓋へ添え
迎え入れの言葉と共に抱き締める意図で身を引き寄せる。

霧長 光忠 【死が二人を分かつまで、刃となり、盾となり、楔となり、七天を滅さん】
【血の軛こそ、我らが宿命】

言い終えた後に彼が取った行動を戸惑いの表情で見つめるが、その首筋を見てあの恐怖がよみがえる。

はあはあと呼吸が荒くなるのは、恐怖か憎悪かはたまた欲望か

固まっていた僕の頭を彼が引き寄せた。
目の前に、あの首筋がある。歯を立てればすぐにこの飢えが落ち着くことを僕は知っていた。その事実に愕然とした。
唇を引き縛り、歯を食いしばって耐える。
「……ふぅっ…!」

長谷部 切重 「餓えて、渇いているだろう」

あえかな理性を手放さぬ様子に、そっと囁きを落とす。
血契を交わす際に傷付けた頬からは、未だに赤が滴り落ちて
男の鼻腔に惑香を届かせているだろう。

「……俺は、お前を赦してやる。」
「此からお前は、誰彼ではなく
 ―――俺からしか、飲めなくなるんだよ」

霧長 光忠 わずかな理性を甘い言葉が引き千切っていく。
あの甘い香りが漂う中、彼は信じられない言葉を囁いた。

(僕の為になんでそこまで)

言葉にしたかったが口を開けたら噛み付いてしまう。必死に食いしばって、代わりに涙があふれだした。がくがくと顎が震え、嗚咽が出てしまう。
「…ぅっう……ふ、ぅう…!」

長谷部 切重 過分な誘惑は、逆効果だと
昂揚する頭蓋の中の己の何かが冷えた声で漏らす。
『これじゃあまるで
 まるで悪魔の所業だ。』

肩口へ埋めさせるように抱き締めた男へ
首を巡らせるよな僅かな動きで顔を向ける。

すれば、頬の血が食い縛る彼の唇を濡らすだろうと、知っての上で。

霧長 光忠 必死に耐えていると彼が動いた。あの香りが強くなる。欲望に染まった目を開けるとあの赤い血が、自分が欲してやまないものが目の前にあった。

「……あ」口が開いてしまった

長谷部 切重 思惑、通り。
男が口を開いた其の瞬間、
顔を元位置へ戻し、首筋へと其の歯牙を半ば以上無理矢理に埋め込ませる意図で以て、慈しむよう頭蓋へ添えていた掌へ力を籠める。

霧長 光忠 視界が揺れる。

気が付いたときには、鋭くなっていた僕の歯が彼の柔らかな首筋に入っていた。

口の中に広がった甘い耽美な味。もうそれは僕のなにもかもを消し去るのに十分だった。
小さな傷口に乱暴に舌を這わせ、唇できつく吸い、次の雫を欲する。
よだれがだらだらと垂れるのも気にならないほど夢中になっていた。

足りない、もっと、もっともっともっと!!!
自分から口を開き新たな傷口を作りに行く。
ああこの血管だ、狙いを定めてもっと快感に溺れることが出来る場所に牙を突き立てた。
溢れてくる大量のその味に僕は必死にしゃぶりつく。自分の飢えが満たされていく快感と、もっと欲しいという欲望が支配する身体は夢中でそれを吸い続けた。
 

長谷部 切重 ソレは、想像していた以上に苛烈で甘美な感覚だった。
埋め込ませた歯牙が喰らい付く激しさで肉に埋まる。
予想していた激痛は齎されずに、甘やかな程の痺れが全身へ回るようで

「……ぅ、ッあ 」

己の中の何かが奪われて
奪われて喰らわれてなのに満たされてもゆく
酒を飲んだ時よりも強い酩酊感
男の口が離れたと同時に安堵の息を逃し―――

「っ、ぁア゛……ッッ」

終わったと思った途端の、先よりも強い歯牙の埋め込みに躰が跳ねた。
同時に、如何仕様も無い愉悦に心が震える。

嗚呼
嗚呼、嗚呼
これで、此奴は 俺の物だ

俺の血だけで、生きてゆかねばならない
その事実を実感するには十分で
無我夢中に己の血を啜り喰らう男の背を、力の入らぬ指先で必死に掴む。

霧長 光忠 その血が噴き出る傷を唇で優しく覆い、入って来る甘い蜜を口の中で転がすように舌を回す。
美味しい…おいしい……
そんな甘美で罪な味をむさぼっていると、次第と自分の意識が覚醒してくる。
覚醒した頭でとらえた光景に目を見開いた。

「!!?!?!?」

首筋と血、それを認識して口を離し、頭をはがそうとする。

長谷部 切重 頭蓋へと添えていた手はいつしか力なく落ち、どちらの手も男の背を握り込むのが精々となっていた。
熱い粘膜が、舌の軟体が膚を滑る都度、引き攣れた様な呼気が漏れる。
甘い痺れに脳髄迄侵されそうで眉根を寄せる。指先が冷え始める。
目が眩む。生理的な涙で視界が滲む。

「……ッは……、 」

終わりは唐突に訪れる。
口を剥がされ、男の唾液で固まりかけた傷口は其れでも
未だ尚とろりとした赤を漏らし続けるだろう。

力の入り難い唇を震わせて、息を緩く逃し

「――――終わっ、たの、か……?」

余韻の様な痺れに、足が崩れそうで、背中の布地を解放出来ぬ儘
男の視界へ映る己の顔は随分と呆けているものだっただろう。

霧長 光忠 僕には彼が突然襲われて、呆然としていると見えただろう。

「ごめんなさいごめんなさい!!!
ああ、どうすれば!て、手当しなきゃ…!」

口を離してもなお流れる、その欲望を掻き立てる甘い赤い筋を隠すように、片手の服の袖で押さえる。

長谷部 切重 「ッはは、……莫迦、喰い過ぎだ」
血気の交換とは言えども、物理的に少々失い過ぎている。
手当、と狼狽の声を上げる様子に、思わずわらいを零すも

「……止めろ、汚れる」
構わずに服の袖で押さえようとする動きを、
緩慢ながら止めようと手で払い落そうとする。

「お前しか、塞げない。」
「気を、流し込むように…傷口を舐めてみろ、
 俺も詳しくはないが、……おそらく、それで塞がる、筈だ」

霧長 光忠 「僕が……?」

嫌でも自分の存在がどんなモノなのか知らしめられた。こんなに傷をつけてまで僕に気を遣ってくれた彼の言葉を信じて、ゆっくりその傷口に唇を付ける。

首筋に顔を寄せることにとても嫌悪感を抱くが、そんなことを気にしている場合ではない。
今度は歯が当たらないように、大きめに口を開き、舌を傷口に添わせる。甘い欲望を掻き立てる味が広がる。舐め続けたいという反射をぐっと抑えて、震える舌を留めて、彼の言ったとおりに気を流し込む。

長谷部 切重 「…、ンッ……」

身構えてはいたが、過敏になっている傷口へ
熱を帯びる軟体が触れ思わず身を竦めそうになる。
傷口から、己の血を介して気が送り込まれる不可思議な感覚に
口を押え耐えている内に、傷口は塞がり、歯牙の痕跡など全て消えてゆくだろう。

霧長 光忠 ぴくりと震えた彼の身体が苦痛の為だろうかと心配になるが、それと同時に舌の感覚が傷が塞がっていくのを感じる。
ぴったりと閉じたのを感じ取ると、そっと口を離す。

「ごめんなさい、痛かったですよね…」

長谷部 切重 口を塞ぐ儘、首を横に振りかけて、口許から掌を外す。
「――痛くは、ない。 ……変な感じだ。」

気遣わし気な声に否定をするが、だからといって感覚を説明しきる事も出来ずに薄く眉根を寄せる。
「……腹が満ちたなら、行くぞ。肩を貸せ。」

貧血に陥っている己とは異なり、
力も血気も何もかもが満ちているだろう相手の手を、肩を借りるくらいは
屹度許されるだろう。戸惑う声が返ってくるなら、責任を取れと全てを棚に上げてわらう心算で手を伸ばした。

霧長 光忠 「……!
はい、ごめんなさい…僕のせいで」
眉根を寄せるその顔を見て、罪悪感に襲われる。
認めたくないが彼をこんな風にしてしまったのが他でもない僕なのだから。

肩を貸せと言われて、とっさに肩を腕の下に入れて支える。しっかりと腕を背中に回して、脇腹を掴む。

あれ、僕こんなに力持ちだっけ…
やせ形で、力仕事が苦手だった僕には初めて感じた力だった。

GM 長谷部に肩を貸し、長谷部に言われるがままにたどり着いたのは教会だった。
執務室の一室に血盟を組んだ報告をするために二人は並んで立っている。
「血盟を結んだので、俺がこいつを専任で監視します」そう告げる長谷部の言葉を光忠は戸惑いながらも黙って聞いている。
上司であろう男は「承知した」と淡々とした声で告げ、今の住居では不便だろうから、と用意された新居は2LDKのマンションの一室だった。
着替えも、家具や家電も、食器も、必要最低限の備品の備え付けられたその部屋で二人は一夜を過ごすことになる。
翌朝、長谷部の電話にシスター・ウェンディから着信が入る。曰く、光忠を連れて、礼拝堂へ赴け、とのことだった。

長谷部 切重 承知した。俺は身一つで異動する事に慣れているからな、特に何も持たずに居を移すだろう。

霧長 光忠 僕は…何も持ってくれる状況じゃないし、罪悪感と戸惑いで部屋にこもってるかな

長谷部 切重 吸血鬼の扱いについてや諸々は説明がなされているだろうから、俺から光忠へ説くことは特になさそうだな。
そして俺等まだ名乗り合ってすらいないんだが。

霧長 光忠 そういやそうだったね
刻印とかも

GM 教会で、一方的に長谷部の名前は光忠の知るところになりそうだな。

霧長 光忠 長谷部 という名前だけかぁ

GM あ、いや…登録するのに、名前が必要じゃないか?その時に名乗ったか?

霧長 光忠 名乗ってないよ!w

長谷部 切重 書類が必要になるだろうからな、署名はさせたんじゃないか。
知らんが。

GM じゃあ、必要な書類はマンションの一室で、長谷部が書くということでもらってきたのかもな>名乗ってない。

長谷部 切重 だろうな。

GM 今から名乗り合うか

長谷部 切重 「お前、……ん、そういえばお前、名は何と言うんだ。」
書類書きながら尋ねるやつだな

霧長 光忠 「…霧長 光忠、です」

長谷部 切重 「そうか。」
書類に記入し、己の名も書き添えてから書類を見せて
「長谷部切重だ。」と名乗ろう

霧長 光忠 「キリエ?」
日本語らしくないその発音をする名前に、弟の名前を思い出して、少し顔を歪める。
「長谷部さん、とお呼びしてもいいでしょうか…?」

長谷部 切重 「キリエ。――”主よ”という意味だ。」
「どうとでも好きに呼べ。俺という個体を識別できるものなら何でも良い。」

霧長 光忠 「ありがとうございます」

長谷部 切重 其々の部屋に寝台もあるだろう。
一晩明けての呼び出しには応じる。
もう呼び出されているんだったな、言わば回想か。

霧長 光忠 長谷部くんがいくなら僕も付いていくよ

長谷部 切重 では揃って礼拝堂へ行く。

GM ああ。二人は荘厳な大聖堂とは別にある、小さな礼拝堂へと来ていた。中ではシスター・ウェンディが跪き祈りを捧げている。彼女は振り返ると、包帯に覆われた両目で、お前たちを見据えにっこりとほほ笑んだ。

シスター・ウェンディ 「兄弟(ブラザー)を迎え入れたのですね。切重」

長谷部 切重 声を聴いた俺は、静かにこうべを垂れる。
「お待たせいたしました、シスター・ウェンディ」
「長谷部切重、参りました。こちらが、俺の――”兄弟”です」

隣の光忠を一瞥してから向き直ろう。
「兄弟となった事で、より一層主の御役に立てることでしょう」

GM 見えない目で二人を慈しむように笑みを浮かべて、シスター・ウェンディは一つ頷く。
そうして、きり、と表情を真面目なものにすると口を開く。

シスター・ウェンディ 「早速ですが、君たちに、初の務めがあります。先日、我が聖字教会の運営する孤児院が襲撃されました。」

霧長 光忠 「!!!」
びくりと身体を震わせる

シスター・ウェンディ 「子供たちはみな殺され、血を啜られた跡があるということもわかりました」
「とても悲しく、痛ましい事件です。事件の前後に血戒も確認されていますし、業血鬼の仕業とみて間違いないでしょう」

GM 震える空気の、感覚に気づきながらもあえてそこには触れず、シスター・ウェンディは言葉を続ける。

シスター・ウェンディ 「この事件の犯人を追いなさい。これ以上の罪を重ねる前に、その魂を"救済"するのです」

長谷部 切重 「―――拝命いたしました。この長谷部、必ずや救済してまいります」
胸に手をあて、静かに一礼する。

霧長 光忠 「…僕も頑張ります」
ぐっと唇を噛みしめて、握りこんだ拳が震える

シスター・ウェンディ 「では、行きなさい。主はいつでも、キミたちの働きを見ていますよ」

長谷部 切重 ではシスターに挨拶を述べて礼拝堂を出る。

GM そういうと、シスター・ウェンディはまた跪き祈り始める

霧長 光忠 僕も長谷部くんに続くよ

GM ああ、では情報項目名の開示だ。

長谷部 切重 ああ
手札はこの儘、日常シーン用のカードを引くのだったか?

GM 日常の時は手札そのまま、日常用のシーンカードは引いても引かなくてもいい。引くなら、その数字を参考に日常表を参照してくれ。

長谷部 切重 折角だ、引いてみるか。

霧長 光忠 会話が足りて無さ過ぎるから、なにからやったらいいかわかってない
うん

長谷部 切重 お前赤ばっかりだな…

霧長 光忠 目覚めちゃった…

GM 資料室で趣味
公園で訓練

長谷部 切重 ……趣味、なあ。

霧長 光忠 趣味なんていえる関係なんだろうか…
公園で訓練は僕はやっちゃダメな奴では(武器が銃)

長谷部 切重 あくまで参考だからな
訓練室で行っても良いし、他の内容でも良い。

霧長 光忠 訓練は必要だと思うかな…僕は何もしらないから

GM 訓練室で訓練とか?私室で訓練とか

長谷部 切重 では光忠は、改宗室所属の吸血鬼から血奏法を教わって戻ってくるとかもありだな

霧長 光忠 ああ、そうだね
吸血鬼としての術を知らないし

長谷部 切重 俺は、そうだな…今では巻藁ではなく木偶人形や対人で剣の鍛錬を行っているだろう。それぞれ終えて合流で如何だ。

霧長 光忠 いいと思う!

長谷部 切重 では、訓練を終え、シャワールームで汗を流して
カソックの上着を脱いだシャツとカマーバンド、スラックスといった服装で訓練室に横付けされた休憩所に行こう
糖分や塩分、タンパク質等も摂れるように甘味や軽食の自販機、珈琲マシン、茶を淹れるセットなどがあるような場所だ。

霧長 光忠 それじゃ、僕は長谷部くんのところに帰るのが当たり前だろうし、戻って来るのかな
「長谷部さん、終わりました」

長谷部 切重 俺は備え付けのマシンで淹れた珈琲の紙カップを片手にテーブルへついている。
光忠の姿に軽く片手を挙げてから、其の手で向かいの席を示そう。
「ああ、御苦労だったな。……コツは掴めそうか?」

霧長 光忠 向かいの席に座るけど、目線は少し下。目が合わないようにしながら結果を報告する。
「コツは…まだよくわかりませんが、あいつらを殺すのに役に立ちそうな力は使えそうです」

長谷部 切重 「そうか、……やはりお前は随分戦えそうだ。」

上機嫌に目を細め、椅子に座る儘、珈琲を啜る。
そういえば贖罪者たる吸血鬼達も食事を摂る――嗜好品としてだが――者が多い事を思い出した。

「……お前、食の好みはあるのか。」
「糧にはならずとも、食えはすると聞くが、どうだ。」

霧長 光忠 そんなことを聞かれるなんて思ってもいなくて、えっと顔を上げて彼の瞳を見てしまった。
竜伽と同じ菫色の目…。

すぐにぱっと目線を伏せて話だす。
「僕は…人間…だったので、好みはそれなりにあります。甘いものが好きだし、食事も揚げ物とか…子供たちが…好きなものをよく作っていたので…」
 唐揚げ という単語は出せなかった。

長谷部 切重 吸血鬼の、食の好み。
そんなもの、今まで考えた事もなかった。
不要だと猜疑的に考えてすらいた己からすれば、随分な変化だ。
甘い物が好き、と目を伏せる様子に、浅く肯いて。

「そうか、……珈琲は飲めるか?」

霧長 光忠 「砂糖とミルクを入れれば…」

長谷部 切重 「……なんだ、紅茶派か?」

霧長 光忠 「………紅茶も砂糖とミルクを入れれば…その…」

長谷部 切重 「……なんだそれ、子供のような舌だな」
はは、と思わずといったわらいが漏れた。
紙カップの中身を干して、席を立つ。

「なら、今度からは甘いカフェオレと菓子を用意してやろう」
「調査に行くぞ。――休憩は終わりだ」

霧長 光忠 ははっと笑う彼が、第一印象と違いすぎて目を見つめないように注意しながら見る。その笑顔は自然で、思ったより怖い人ではないのかもしれないと、少し思った。

「ありがとうございます。うれしい…です。

わかりました、行きましょう。あいつを殺せるなら僕は…。」

長谷部 切重 ――といったところで日常シーン終了で如何だ。

霧長 光忠 はい!お疲れ様でした

GM ああ、いいだろう。日常シーンがこれで終了だ。
シーンカードを捨て札に、手札を一枚捨てて山札から引いてもいいぞ。

長谷部 切重 赤しか来ん

霧長 光忠 www

GM 下がった。光忠のこと考えているんじゃないか?

霧長 光忠 僕は赤が増えてく…

GM 光忠は、吸血鬼であることを受け入れ始めている、といったところか

長谷部 切重 そんなものは常に考えているだろうから理由にはならんだろう

霧長 光忠 光忠って尽くされる属性持ちなの?

長谷部 切重 次は調査だな。

GM かもしれないな。
ああ、調査シーンに移るぞ。
まずはターンテーマを決める。今回の題目表はいろいろ弄ってみた。初めての仕事なんでな。

長谷部 切重 ドローかチョイスか。参考に引いてみるか?

GM 引いても、選んでもいいぞ

霧長 光忠 引いてみたいな

GM では1枚引く前に、ちょっとまってくれ

長谷部 切重 ん?

GM 日常シーンが終わったから、捨て札を山札に戻す。

霧長 光忠 はーい!

GM よし、引いてもいいぞ。
1枚な

霧長 光忠 僕がひいてもいい?

長谷部 切重 ああ

GM 素敵な一面、だな

長谷部 切重 難易度高いんだが。

霧長 光忠 さっきそんなことRPしてしまったよ
長谷部くんに他に素敵な一面なんてあるのかな

長谷部 切重 期待してくれるな。
俺も参考に引くか

霧長 光忠 うん!

長谷部 切重 ”協力”だな

霧長 光忠 うん、なんだかまだ出来そうな気がする

長谷部 切重 そうだな、こちらにするか。

GM では「協力」を念頭において、これから先のシーンを演じてくれ。シーンは3回。それぞれの調査シーンと、交流シーンだ。

霧長 光忠 了解したよ

長谷部 切重 承知した。

GM 調査シーンはどちらから始めても構わない。
朝呼び出されて、ちょっと訓練して、昼間くらいか?

長谷部 切重 調査シーンはカードを引けば良いのか?
そうだな、そのくらいか。

霧長 光忠 現場検証は、僕が狂っちゃいそう

長谷部 切重 選んでも良いんだぞ
カードは引くが、内容はお前が決めて良いんだ。

霧長 光忠 もうお腹いっぱいだから大丈夫です!

GM 調査シーンはカードを1枚引いて行う。

霧長 光忠 運任せにしよう、そうしよう

長谷部 切重 では光忠からやってみるか?

GM どちらが先にする?

霧長 光忠 うん!

GM では、光忠の調査シーンだな。カードを一枚引いてくれ
「過去の洗い流し」か「血の代償」だな

長谷部 切重 ”過去の洗い流し”、…は、似たようなケースを探るということか。

霧長 光忠 えぐい

長谷部 切重 選んでも良いぞ?<内容

霧長 光忠 血の代償はもっと無理なので、せっかくだから鬱光忠やります
過去の洗い流しをやってみます。これは資料を見る感じかな?

長谷部 切重 では、先に判定するか?
今引いたダイヤの9でも、手札にあるハートの7でも、判定は成功する。
あえて演出上失敗をしたいというのなら、スペードの9を用いて失敗し、
ダイヤの9を手札に加えるという手もある。
どうする?

霧長 光忠 ああーーなるほど

長谷部 切重 まあ、手札の調整の仕方と演出だな。

霧長 光忠 いや…長谷部くんの手札がひどいから、今成功させた方がいい気がする

長谷部 切重 言っておくが、
俺はスペードの4で判定は成功するぞ?

霧長 光忠 あ、そうなの

長谷部 切重 ああ、能力値が11あるからな。

霧長 光忠 本当だ!

長谷部 切重 判定の目標値15に届く。
だから、お前のやりたいようにやれば良い。

霧長 光忠 でも黒捨てたくない(どうでもいい理由)
でも失敗しておきたい(これもどうでもいい理由)

長谷部 切重 どうでも良いとも言えないだろう。
お前が迷っているのは、手許の人間性の象徴と、
過去の洗い出しを平然と行えるかどうかの不安なんだから。
其れを踏まえて、好きにしろ。

霧長 光忠 多分自分より、子どもたちに感情移入するから失敗させよう…うん
♤9を使うね

長谷部 切重 ああ
捨て札へ移動させ、新たに一枚ひいてくれ。

霧長 光忠 あっ

長谷部 切重 手放さなかったな。

霧長 光忠 みっちゃん…

長谷部 切重 では、調査は失敗だ。演出を。

霧長 光忠 僕は孤児院襲撃事件に似た事件を探るために、資料室に訪れた。僕自身の仇の事もあるけど、長谷部さんの仕事を手伝えたらと思ったから。
吸血鬼の僕を受け入れきれないけれど、あんなになってまで僕に血を与えてくれた彼の役に立ってあげたい。
その資料はあまりにも残酷で、僕たちの孤児院を襲った悲劇と似通いすぎていて、とても中身を見れなかった。読み込もうと思っても、目から情報を拾えない。体が拒否してしまう。

ダメだ、僕は仇を取るのに、こんなんじゃ……。
そう自分を叱咤しても、時間だけが過ぎていく。
 

長谷部 切重 調査をしに消えた光忠が、戻ってこない。
居場所を探れば資料室に居ると言う。――嫌な予感がした。
足早に資料室へ赴き、中を確認すれば
其処には、半ば呆然とした姿が在った。

「―――其処迄だ。」

己の配慮の無さを噛締め乍、後ろから手を伸ばす。
其の目元を覆う様掌を宛う。
資料の文字列も、凄惨な写真からも遠ざけるように。

「……後は、俺の仕事だ。」
「戻って、別の作業を頼む。」

霧長 光忠 突然後ろから聞こえた声にびくりと身体を震わせる。
残酷な資料を隠すように伸ばされた手が視界に入る。瞳からあの光景が離れるような感覚がして、知らぬ間に力が入っていた肩から力が抜けた。
「わかりました……役立たずですみませんでした」

長谷部 切重 掌を宛がう儘、呼気でわらう。
莫迦だな、とは柔い音で

「役に立とうと、資料を捲ったのだろう」
「それだけで十分だ。」

書類ではなく己の方を振り向かせる様に掌へそっと力を籠め、
互いの視線が交わるだろう角度で漸く手を外す。
ごそ、と取り出したカードを握らせて

「すまないが、食事を適当に買って置いてくれるか。」
「仕事を終えたら家に戻る。
 ……必要な物があるのなら、序に買っておけ。俺ではわからん。」

そう告げて書類調査を交代すべく席を変わろうとする。
此処で俺の調査判定に繋げることは可能か?>GM

GM ああ、それでいいぞ。
その前に、光忠は、シーンカードを手札に加えることができるし、長谷部も手札を捨てることができる。

長谷部 切重 そうだな、まずその処理を行うか。

霧長 光忠 じゃ…貰っておこかな…
はあああああああどうしよう!黒!!

長谷部 切重 特技で何を使うかを考慮して、選ぶと良い。

GM 今のところ、ダイヤ9は次の調査判定成功になるくらいか?

霧長 光忠 そうかハートは使うんだ

長谷部 切重 ハートの札を使うのだろうし、ダイヤはなくても構わないというなら、今の手札の儘にするのもアリだな。

霧長 光忠 なら今回はそのままいこう!

長谷部 切重 ああ。
RP返すか?

GM RP返してもいいぞ、光忠

霧長 光忠 わかった!
力が込められて、掌をよけられた先にあるのはあの瞳。突然現れた瞳をとっさに綺麗だと思ってしまった。
けど後から追いついてきた悲しい感情が目を伏せさせた。

かけられた言葉に答えなければ
「わかりました」
出来るだけ感情を殺して、はやくちに答えた

長谷部 切重 (スペードの4 +【技】11 = 15 /目標値達成)
硬質な響きの声には片手を軽く上げる事で応じて、
席を交代し、俺は其の儘資料を探る。
過去の事件、近年の傾向等を洗い出し、整理する。

「―――……成程な」

一区切りをついた頃には既に光忠の姿は無いだろう。
時計を確認し、情報をまとめた物を手に俺も資料室を後にしよう。
成功で+2 開示値達成だ。

GM そうだな、達成だな。
長谷部はシーンカードを手札に加えることができるぞ。光忠は手札を捨てることができる。

長谷部 切重 俺は要らんな、今の方が良い。

霧長 光忠 僕はこのままで大丈夫だよ

GM では、シーンカードは捨て札に。
情報の開示をする。
交流シーンだな。

情報

情報1 情報項目名:孤児院を襲う鬼
開示値:3
内容:調べていくと、教会の孤児院だけではなく、寺や病院、個人で経営しているようなところまで、さまざまな孤児院が襲われているということがわかった。大人も襲われてはいるものの、血を吸いつくすほどの無残な姿は幼い子供たちばかりのようだ。浮かび上がってきたのは、"子供好き"のバンビーノ。これ以上放置しておけばまた幼い命が多く失われてしまうだろう。

メイン

長谷部 切重 カードを引けば良いのか?

GM 交流シーンカードを2枚山札から引いてくれ。
1人1枚ずつでも、2枚そのまま引いてもいい
引いたな。

長谷部 切重 俺赤札ばかりだな

霧長 光忠 愛が重い

GM 病院で被害者か
カフェでひと休みだな

長谷部 切重 チョイスでも良いのだったか?

GM 昨日のRPを受けて自宅でもいいかもな?
チョイスでももちろんいいぞ

霧長 光忠 なんかごはん買っといてって言われたよね

長谷部 切重 食事を買って来てもらうよう頼んであるんでな
ああ
家で飯にしようかと思ったんだが。

霧長 光忠 僕は買い物してお家にいるのかな

長谷部 切重 そうだな、先に戻って貰っているんじゃないか?
同居だから、鍵は各々所持しているだろう。

霧長 光忠 これってお昼ごはん?夜ごはん?

長谷部 切重 朝呼び出しを受けて訓練と調査を行って、
遅い昼餉か?

霧長 光忠 なるほどね、わかったよ

GM 14-15時くらいじゃないか

霧長 光忠 ならあんまり重いものじゃ夜ごはん食べれないし、軽食買っていこう

GM 自宅でひと休み、か?

霧長 光忠 そうなるかな!

GM では、交流シーンを始めてくれ

長谷部 切重 おそらく本部と近い距離にあるんだろうな。
いつでも呼び出しを受けられる距離だ。

霧長 光忠 じゃ、僕が先に資料室をでて、近くのスーパーで買い物しよう。
サンドイッチとスープとサラダ、夜にはお腹がすくような軽いもの。
一応、僕の分のサンドイッチも買っておく
てくてくお家に帰ります

長谷部 切重 では、俺は光忠が買い物を済ませて家に居る位のタイミングで、書類仕事を終え、休憩のために家へ戻ろう。
新しい鍵、未だ少し慣れぬ道程。何れも直ぐに馴染むだろう。
鍵を差し込み開錠し、家へ入る。
己の物ではない靴を見て、ああ居るのかと不思議な感慨がわく。

「……居るか?」
所在を確認する声を投げ、ダイニングの扉を開く。

霧長 光忠 僕はダイニングテーブルの上にすぐに食べれるよう、買ってきたものを並べる。
お皿もあるから袋から出そうかな。
そんなことをしていると、玄関から音がする。

声がする方に駆けて行って
「お帰りなさい、先ほどはありがとうございました。
ごはん用意してありますので、どうぞ」

長谷部 切重 姿が見えた事で、薄く力を抜く様な息をひとつ。
久しく耳にする事の無かった挨拶へ応じる迄、数拍も間が空いた。

「―――ああ。」
「食事の調達を任せてすまなかったな、
 手を洗ってくるから先に食べていて構わない。」

上着を脱ぎ、手袋を外し乍洗面台へ向かう。
口を漱ぎ手を洗って、序に冷水で顔を洗ったのは
落ち着かなさを払拭する為だ。

霧長 光忠 その姿を見送って、ダイニングに戻る。
目の前に並ぶ食事を立ったまま見つめる。
長谷部さんは『吸血鬼も食事ができる』と言っていた。僕も…出来るだろうか。
つい最近まで、普通に美味しそうと思っていた食事を見ても、身体が必要としていないのがわかった。

認めたくない、でも感じてしまう。顔面が歪み、口を食いしばる。

長谷部 切重 顔を拭って手を拭って、新しい手袋を填める。
ダイニングの扉を開けば、食事を開始している様子がなく

「どうした、喰え無さそうか」

向かい側の椅子を引き、腰を下ろし乍、
何とも言い難い表情を眺める。

霧長 光忠 「いえ、食べれます」

いつの間にか戻ってきていた長谷部さんに声をかけられ、自分の抱える不安を跳ね除けるように答えた。

「いただきます」

手を合わせて、サンドイッチに手を伸ばす。今のとこ不快感は無い。少し震える手でそれを口に運ぶ。
鋭くなった歯でそれを噛みちぎり、咀嚼する。

「……美味しい」

口の中に広がるその味は、昔と変わらなかった。
酷く懐かしいような、安心するような心地に、僕は泣きそうな笑顔を浮かべた。

長谷部 切重 嗜好品程度の事しか知らぬ其れも、
屹度、必要な事なのかもしれないと思える程度には
眼の前の存在に対して寛容になれているのだろうか。

何処か恐々と食事を摂るその様子を暫し見詰めていたが、
己も食事をするのだったと思い直し、視線を引き剥がす。
意識していなければ屹度、また彼是と手出しをするだろう自覚があった。

胸元のロザリオを握り、口許へ寄せ
「父よ、あなたのいつくしみに感謝してこの食事を頂きます――」

食事前の祈りを済ませ、サラダ、スープにサンドイッチといった
軽食を腹へ収めていく。
正直、味は余りわからない。腹を満たす為に摂る食事が常だった。
視線を引上げ、向かい側の様子を見る。
味は余りわからずとも、この男が幸福そうに食事をしている様子が見れるのならば、十分な気がした。

霧長 光忠 懐かしい味をちょっとずつ惜しむように食べていたら、目の前の長谷部さんと目が合った。

菫色の瞳…そうだ、僕は自分の仕事を彼に任せてしまっていたんだった。
大丈夫だっただろうか…、聞いてもいいだろうか?

そんな不安がよぎるが、資料室での彼を思い出して勇気を出して聞いてみた。

「……あの…長谷部さん、調査はどうでしたか?」

長谷部 切重 話しかけられるとは予想をしていなかった為、
応じる迄に亦、少しの間を要した。
咀嚼を終え嚥下してから浅く肯く。

「……ああ。
 調査は無事に終わった。」
「どうやら、孤児院を無差別に近く襲っているようだ。
 "子供好き"のバンビーノ……巫山戯た通名がついていた。」
「名も知れた事だからな、調査をより進めれば
 バンビーノとやらの所在も知れるだろう。」


「……量は、足りているのか」

人間たる自分と同量程は必要がないのだろうが、
少量を大事そうに食べている様子が気懸りで
情報の共有中に、つい差し挟んで問うて仕舞った。
其れ、と相手の持つサンドイッチを視線で示す。

霧長 光忠 うっとこみ上げてくるものを、口に手を当てて必死に我慢した。
耳から入るその言葉が脳みそを揺さぶりあの怒りが瞳を震わせる。目の前が紅く霞む。

「……バンビーノ……」

低い冷えた声が響いた。

憎しみに頭がいっぱいになってしまいそうになったが、僕を心配する声が耳に飛び込んで、はっと彼を見た。
彼と僕のサンドイッチを交互に見る。

あははっと気が抜けた笑い声が出てしまった。

「ありがとう、大丈夫です」

長谷部 切重 「……、食事時に行う物ではなかったな。」
未だ此奴は、怨嗟に拠って立っているのだと
忘れていた訳では、無い筈であるのに。
気分を害している様子に眉根を寄せ、すまない、と短く詫びる。
つい昨日の事であるのに、何処か浮ついている事を自覚し眉根を寄せた。

「神よ、あなたに感謝します。
 今いただいたこの食事が、善を行うための力となりますよう――」

眼の前に並んでいた品々を全て腹に収め、
食後の祈りを澄ませる。
卓上を片付け、先に戻る旨を告げ席を立つ。

「調査が済めば、救済に向かわねばならん。
 その時は、お前の力を頼りにさせて貰う。」

霧長 光忠 彼が申し訳なさそうに謝ったのを聞いて

「いえ!!僕が聞いたことに答えていただいただけですから、気にしないで。
こちらこそごめんなさい、僕も配慮が足りませんでした。」

僕も残っていたサンドイッチを詰め込み、
ごちそうさまでした、と手を合わせて片付けを始める。

彼の言葉に
「はい、僕に出来ることがあるなら。
これ以上の犠牲が出る前に、奴を止めたい。」と返すよ。

長谷部 切重 謝罪を述べる姿に、半ば無意識に制止の掌を向けていた。

「――お前は、配慮される側でもある自覚を持て。」

「お前の悲嘆は未だ色濃く
 怨嗟は其の脳を焼くだろう。
 
 俺は、其れを消せと命じる心算はない。」

向けた掌を緩慢に戻し、
食事の為脱いでいた上着を羽織る。

「弔いだろうが仇だろうが、好きにしろ。
 憎しみを研ぎ澄ませ、業血鬼共を血祭りに上げる事が、
 ―――お前と、俺の仕事だ。」
踵を返し、本部へと戻る。
――といった処で交流シーン終了で如何だろうか。

霧長 光忠 かっこいいね!長谷部くん!!

長谷部 切重 切国の布ばりに上着翻しておくか

GM では、交流シーンを切ろう。

霧長 光忠 キャーカッコイー

GM 光忠、RP返すか?

霧長 光忠 いや、いいです!なんかすっきりしてるから!

GM わかった。
交流シーンカードをそれぞれ1枚ずつ手札に加えることができる。捨て札にしてもいいぞ

霧長 光忠 僕はいらないので捨て札にしたいかな

GM 長谷部はどうする?

長谷部 切重 そうだな、俺もスート指定のコストはないが
数字だけ少し増しておくか。
ああ、しかし…
調査にスペードが有用だからな。すまない、この儘で。

GM では二枚とも捨て札にしてくれ
インタールードだ。ターンテーマの達成を確認する。
テーマは協力だったな。
これは、よくできていたと思う。

霧長 光忠 ありがとう!

長谷部 切重 そうだな、互いに調査を進める心算もあったからクリアしていると思う。

GM 強度を1上げて、手札を1枚増やしてくれ

霧長 光忠 紅くなってゆく

GM だんだん、染まっていくな…

長谷部 切重 頼りにしていると告げた心算だからな。
応じる気になったのなら重畳。

霧長 光忠 こわいよぉ

GM 手札を2枚まで捨てることができるが、どうする?
1枚ずつ2回、な。

長谷部 切重 俺は現状維持で良い。

GM 光忠はどうする?

霧長 光忠 僕はさっき引いた2を捨てよう
ううーん

長谷部 切重 武器攻撃時に必要にはなるから、良いんじゃないか。

GM 6を捨てて、もう一回引くこともできるが…

霧長 光忠 じゃもっかい!(ガチャ中毒)

GM ああ、捨てて、引いてくれ

霧長 光忠 ?…

GM お、いい手札が来たな

霧長 光忠 そうだね!(心情的には白目)

長谷部 切重 次は再び調査だったか?

GM ちゃんと長谷部の言葉に応えようとしているように思えるが。
インタールードの終い。2回目の調査フェイズ、ドラマターンに入る。
ターンテーマを決めてくれ。
カードを引いてもいいし、選んでもいい。

長谷部 切重 引いてみるか?

霧長 光忠 そうだね!決められないし

GM では1枚引いてくれ

霧長 光忠 長谷部くんどうぞ!

長谷部 切重 では今回は俺が引こう。

霧長 光忠 エースだ!

長谷部 切重 こんな時にこれか。
約束、なァ

霧長 光忠 約束ってなんだろう…

長谷部 切重 お前も一枚引いてみるか?

霧長 光忠 いや、このままでいいよ

長谷部 切重 承知した。では、調査へ移ろうか。

GM 調査シーンだな。どちらからやる?今は軽食を済ませて15時くらいか。

長谷部 切重 手札としては、俺も光忠も問題ないな。
光忠から動くか?

霧長 光忠 そうだね、なんか僕やらかしそうだからね

GM では光忠、1枚シーンカードを引いてくれ

長谷部 切重 専門家を訪問、または力試し、か?

霧長 光忠 はぁ〜〜どうしよう
訓練受けたし力試しでも面白そうだなぁ
でも僕、こういうことするかな…

GM 選んでもいいぞ?
専門家だと、プロファイリングのプロとか

長谷部 切重 組織の中にいてもおかしくないな、外部でも良いだろうが。
内容を変更するのも手だが、如何する?

GM 力試しなら、お前の力量を示せ、さすれば情報をやらんこともない、だな。
もちろん、別のを選んでもいい

霧長 光忠 あっ吸血鬼に聞き込みにしようかな
僕は吸血鬼の常識は知らないだろうから、仲間からどういうものか聞いてみたい

GM 吸血鬼の常識の手ほどき+情報収集したい感じか?

霧長 光忠 うんうん、
基本情報収集で話しているうちに違いに気づくって感じがいいな

GM わかった。どこで聞き込みしたいとかあるか?

霧長 光忠 バンビーノについてどう思うかとか、自分がバンビーノだったらどう考えるかとか…
あ、違うわ

GM ん?

霧長 光忠 えっと組織の吸血鬼が集まるところで
聞き込みしたいです

GM ああ、わかった。
異端改宗室の吸血鬼ラウンジあたりでいいか

霧長 光忠 はーい!

GM それじゃあ、ラウンジに入ると、幾人かの吸血鬼がくつろいでいる。

ラウル 「やぁ、新入りくんかな?」
気さくに片手を挙げて声を掛けてくる。

霧長 光忠 吸血鬼

自分がそうだと認識したことはしたけど、他の吸血鬼はまだ緊張する。
人見知りとかそういう類ではなく、あの場面が頭を掠めるから。

でも吸血鬼だってひとりひとり違う。
そんな動揺を押し込めて、一歩足を踏み出した。

「こんにちは、今お時間ありますか?
お聞きしたいことがあって…」

ラウル 「随分緊張してるじゃあないか、リラックスリラックス」

「力が入り過ぎちゃ、なんでも上手くいかないぞ。」
「おじさんで答えられる事であれば喜んで。
 どうだい、御茶でも一杯?」

休憩所には自販機などもあるのに
男の手許にはピクニックバスケットが展開されている。
わらいながら、手許の紅茶セットにカップをひとつ追加した。

霧長 光忠 見た目に反して気さくなその吸血鬼にあっけに取られて、
差し出されたカップを見て自然と笑ってしまった。

「ふふ、ありがとうございます。いただいてもいいですか?」
そう言って男性の向かいに座る。
「バンビーノという業血鬼を知っていますか?」
先に判定してもいいかな。
♡の7+血が10で17 成功

ラウル 「本当はワインをご提供できればよかったんだけどねえ」
「アフタヌーンティーというのも、中々だろう?」

「砂糖とミルク?蜂蜜、それともジャムかな」
上機嫌で紅茶を高い所から注ぎいれ、様々な物をバスケットから取り出す
その手が、ふと止まっては霧長へ視線が向く。
「あーあ、彼奴ね彼奴。知ってるとも知ってるとも。」


「―――お前さん、少女趣味だったりするのかい?」

揶揄の軽薄さでわらい雑じりの問いかけは
探るように眇めた眼と共に。

霧長 光忠 優雅な手つきに目を奪われて、流れるように紅茶が出来上がっていく様を見つめる。

それが止まって、あれ?と彼を見ると、先ほどまでの柔らかな雰囲気はなりを潜めていた。
そこから発せられた言葉を僕は理解できなくて

「え?どういうことでしょう?」

GM ここで判定しておくか。
光忠、ハートの7捨ててくれ

霧長 光忠 はい!
一枚引くんだっけ?

GM ああ、手札の補充だ
ありがとう。

霧長 光忠 絵札こない…

GM 2人ともRPを続けてくれ

霧長 光忠 わかりました

ラウル 「生憎茶菓子が切れていてなあ、紅茶だけで我慢をしておくれ」
一瞬の緊張などなかったように朗らかなわらい声が響く。

「いやぁ、食に煩いやつってのは何処にでもいるからな――」

GM そう言って、ラウルはバンビーノに関しての情報をいくつか教えてくれる。

霧長 光忠 「紅茶だけでもとっても美味しいです。貴重な情報、ありがとうございます」

GM これで、光忠の調査シーンが終わる。
シーンカードを手札に加えることができる。捨て札にしてもいいぞ

霧長 光忠 捨て札にするね

GM ああ。
長谷部は手札を捨てることができる

長谷部 切重 そうだな、現状維持で。

GM わかった、ではこのまま長谷部の調査シーンに移ろう

長谷部 切重 ああ。
俺は光忠とは別行動と考えた方が良さそうだ。
取敢えず引くか。

GM わかった。ではシーンカードを引いてくれ
文献調査課、色仕掛けだな

霧長 光忠  
長谷部くんの色仕掛け?

長谷部 切重 ……文献調査の文字を見ろ、文字を。
書類仕事は得意なんでなァ

霧長 光忠 あ、そっちもあったね

GM 犯人について、古い文献を調査する、というやつだな。

長谷部 切重 ああ。昼前に訪れた資料室へ再び足を踏み入れる感じだな。

GM 第一の調査シーンに引き続き、昔の文献も紐解いてみるか、というところか。
では、資料室、文献調査だ。

長谷部 切重 では、先に判定しておくか。忘れそうだ。

GM ああ。いいぞ

長谷部 切重 スペードの5を使用、【技】11+5=16で達成だ。

GM ああ。

長谷部 切重 赤しか来んのか。

GM 光忠が恋しいのか?

長谷部 切重 常にな。

霧長 光忠 怖い…僕はラウンジで悪寒を感じてるよ

GM 午後の日差しが窓から差し込む資料室で、昔の古い文献も確かにあったはずだ、と資料の入っている書架を見て回る。
背表紙にそれらしいものを見つけ、引っ張り出し、閲覧机に座って読み始める。
RPをしていいぞ

長谷部 切重 食事休憩をとる前にも詰めていた資料室へ再び訪れる。
洗い出しを行ったが、別の視点からも調べる必要があるだろうと
今迄、孤児院――年若い被害者ばかりの事件を調べる事にした。

「……、まさか、とは思うが……」

脳裏に過る仮定に小さく顔を顰める。
然し、頁を捲る都度に、其れは裏付けされてゆく様だった――――
といったところか。

GM ああ、では紐解いていくうちに、疑念は確信に変わって行く。よい情報を仕入れることができた。
シーンカードを手札に加えることができる。

長谷部 切重 黒札と交換しておくか。

GM 光忠も手札を捨てることができるぞ

霧長 光忠 ?の7を捨てるね

GM ああ

長谷部 切重 …ああ。

霧長 光忠 うわ
うわぁ

長谷部 切重 ……良い札だろう。

GM 強い引きだな…ラウルとの話に、怒りが再燃したか…
では、調査シーンが終了したので、進行度の確認…7で開示値は超えているな。
それでは情報を開示する。
そういえば、情報2についてと開示値を宣告してなかったな…すまない

長谷部 切重 そういえば開示値出ていなかったな。
共に成功すれば開くだろうと思っていたが。

情報

情報2 情報項目名:バンビーノの居場所
開示値:6
行動範囲などを総合して考えると、次に襲われる孤児院が浮かび上がってきた。
郊外にある聖字教会の運営する孤児院。奴が来る前に子供たちは退避させ、そこで待ち伏せれば迎え撃つことができるだろう。

メイン

GM ああ
つぎは、交流シーンに入る。
シーンカードを2枚引いてくれ

霧長 光忠 はい!

長谷部 切重 だからどうして俺は…

GM オフィスで調査の手順
車内で敵 か

霧長 光忠 ごめん長谷部くん…
約束についてちょっとやりたいことがあるから、また家でひと休みでもいいかな?

長谷部 切重 俺は構わないが。

GM もちろん、構わない

霧長 光忠 ありがとう。じゃあ、それぞれ調査を終えて帰ってきたことにしていい?

長谷部 切重 ベースキャンプじみてきたな
まあ、塒だから違いはせんだろうが…

霧長 光忠 僕たち、約束について話してなかったから、それをやろうと思うんだけど、GMはいいかな…

長谷部 切重 ああ、そういえば血盟を組んだだけだったな。

GM ああ、もちろんいいぞ。そういえば約束事決めていなかったんだな。
存分にろーるぷれいしていいからな。

霧長 光忠 わかったよ
じゃぁ僕は吸血鬼と話をして、
吸血鬼から人間にひとつ約束事を出来ることを知った

ということにして帰宅する感じかな。

GM ああ、いいと思う。

長谷部 切重 そうだな。では光忠からか。

霧長 光忠 ラウンジで他の吸血鬼たちと話が出来た。
みんなやさしく、気さくなものもいれば、少し変わったものまで様々。
その中で僕は『人間と吸血鬼の間で交わされる約束』について聞いた。

長谷部さんとはそんな話していない。
彼と約束したいこと…それを考えてみたが…浮かばない。
ただ、僕が嫌で嫌で仕方がない事、拒否したい事があった。

それを伝えようと、急いで帰宅し、長谷部さんを自宅で待って居た。

長谷部 切重 調査仕事を終えて、顔の無いシスターや神父へ其れでも普段通りの挨拶を交わしてから帰路へつく。
真直ぐ帰れば然程の距離が無い家ではあるが、商店へ立ち寄ってからの帰宅となったため既に陽は暮れ始めていた。

玄関扉を開錠し、中へ入る。
灯の点る、己以外の気配がある状況に未だ少し落ち着かずに
靴を脱ぎ、手を洗い、手袋を交換してからダイニングの扉を開く。

「……居るか?」

帰宅の挨拶めいて、存在を確認する。

霧長 光忠 控えめの声を聞いて顔を上げる。
少し緊張しながら「おかえりなさい」と告げる。

答えたはいいが、ん?と思って彼に問う。

「ただいまって、あまり言わないんですか?」

長谷部 切重 迎える挨拶を受け、頷きに留めかけるも、
続く言葉に、ああと狼狽の声が薄く洩れる。

「―――……、ただ、いま。」

酷く、言い慣れない。

口許へ手を宛がい、空咳を一つ。
すまない、と小さく零してから其の手を外す。

「……挨拶を、怠っていたな。
 これからは善処しよう。」
「―――土産だ。」

施設からは少し離れた位置にある、ドーナツショップの紙袋を手渡して。

霧長 光忠 ぎこちない挨拶に、
ああ この人はそうだったのか と悟る。
そういう子は多く見てきた。

「おかえりなさい。」

少し表情を和らげて、あの子たちを思い出しながら、
もう一度挨拶を返す。

土産、と手渡されたそれを見て、僕は昼間の会話を思い出す。
びっくりして見返して、もう一度袋を見る。
ただの社交辞令かと思っていたのに、こんなにすぐ買いに行ってくれるなんて。

「ありがとう…ございます…!」

にっこり笑って、感謝を伝える。

長谷部 切重 「ああ、……ただいま。」

先程よりは、淀みなく紡げた其の言葉は
今迄生きてきた中で、馴染みのない響だった。
実感を伴うには遠い。未だ違和感の方が勝る其れを
確かめる様な緩慢さで述べる。

本日はもう本部で成すべき事も無い。
上着を脱ぎ、ハンガーへ掛け
襟元のボタンを一つだけ外す

嬉し気な響に、ふと目許を緩ませ

「……甘い物、とは聞いたが細かい好みは知らんからな。
 好きな物を選んでくれ。残ったら、……冷蔵庫の電源、入っていたか?」

普段使う事も碌にない為、
新居となれば数日電源を入れる事すら忘れる設備を見遣る。
適当に保管して喰え、と言い添え
自室へ引き上げようとするだろう。

霧長 光忠 自室へ向かおうとする彼を引き留める。

「あっ長谷部さん待ってください!
少しお話したいこと…というか相談したいことがあって。
血盟を結んだ吸血鬼と人間の間で交わす約束の事についてなんですが…。」

長谷部 切重 「ん、……約束?」

呼び止められると其の儘立ち止まっては向き直ろう。
相手の言葉に暫し思考を挟んだ後、ああと思い当たった声を漏らす。

「そういえば、お前から約束を強制出来るのだったか。
 すまない、失念していた。」

”約束”は血盟を解消する事は出来ない
そう、知識にばかりあれど、胸中がざわつく。
視線をそっと伏せ

「……望みは、何だ?」
存外に、呻く様な低い声となって落ちただろう。

霧長 光忠 「首からの吸血をしたくないんです…。
僕が死ぬ直前に見た光景
孤児院の子の首から血を啜る業血鬼が甦って、
いろんな感情で頭が沸きそうで…自分が自分で無くなるような…
そんな感覚になるんです。」

長谷部 切重 何を、言われる物か。
何を、拒まれる物であるのか。
罪過を咎められる者の気持ちで待つ数秒が、厭に長い。

「……首、から。」

告げられた言葉に視線を引上げ、幾度か瞬く。
言葉を噛み砕き、脳へ届かせる数瞬の後に
強張りを解く様な呼気が、細く長く洩れた。

「―――……吸血の、作法についてか。
 別段、その程度であれば俺は構わないが」

「……首以外、となれば
 何処から啜る心算なんだ?」

霧長 光忠 彼の答えを聞いて、ほっと胸を撫でおろす。
長谷部さんに意見を言うのは緊張する。

肩の力を抜いたところに、彼からの質問。
何処?何処からとは考えていなかった。首筋以外ならどこだって構わない。

「何処…がいいんでしょう…?他の吸血鬼に聞いておけばよかったな…。背中…とかでしょうか?」

長谷部 切重 背中。

その単語を耳にして、此奴が己の視界から消える状況を想像し、思わず眉根を寄せそうになる。

「……背後に回られるのは、……その、
 抵抗感があるので、出来れば前からにしてくれないか。」

歯切れ悪く述べる言葉は、決して嘘ではない
嘘、ではないが視線は自然と伏せる形となる。

霧長 光忠 え、と声に出そうになる。
僕の提案にそんなに不安そうにするとは思わなくて、酷く動揺してしまった。
自分が血を吸われる場面など見たくないだろうと思ったし、僕自身が血を吸っている事実を確認されるのも少し抵抗があった。

でも、いけないことをして大切なものを没収された子供のような声色で言われた提案を、無下にも出来なかった。
もしかしたら、とても鍛えているようだし、背後という急所を吸血鬼に見せたくないのかもしれないな…。
そう思い当たって、僕は恥ずかしながらも答えることにした。

「…あの…長谷部さんがそれがいいのなら、前から…吸わせていただきますね…。」

長谷部 切重 「……俺は、刃を振るう武官だからな。
 余り、背後からというのは、……落ち着かない。」

尚も、要らぬ言葉を重ねて紡いでしまう口が止まらずに
また、そんな己を自覚して自己嫌悪の息を緩く逃す。
嗚呼、
約束を行使する権利は、吸血鬼たる此奴こそが持つ権利だと
そう、頭では嫌という程理解をしているというのに。

戸惑っているだろう相手の声が、
受け入れの言葉を紡いだことに、思わず伏せていた視線を上げる。
気恥ずかしげな紅い眼を見詰め、呆ける様に、ああと返した。

GM このまま吸血シーンに行けそうだし、インタールードの処理などを挟むためにいったんの区切りとしよう。
シーンカードをそれぞれ手札に加えることができるが、どうする?

霧長 光忠 ?のキングをもらいたい

長谷部 切重 俺は…この札であれば未だ現状維持だな。

GM わかった。
2の札は捨て札にするぞ
インタールードだ。題目の達成は、文句なしに上出来だろう。

霧長 光忠 ありがとう

GM 強度を増やして、手札を1枚引いてくれ。

長谷部 切重 良い引きだ。

霧長 光忠 長谷部くんと交換できるね

GM もし、手札を捨てたい場合は2回までできるが、どうする?

霧長 光忠 僕はいいかな…

長谷部 切重 黒札ばかりだからな、…俺も良いか。

GM わかった。それじゃあこれでインタールードを終了する。
題目も捨て札にして…、
次は吸血シーンだな。先ほどの続きから、RPするか?

長谷部 切重 そうするか。

霧長 光忠 そうだね!

GM ならば、自宅で吸血シーンだ。
俺はまた潜っているから、好きにろーるぷれいをしてくれ

霧長 光忠 わかった、かっこよく出来るように頑張るね
僕が長谷部くんに返すところからか

長谷部 切重 そうなるな。仕切り直しても良いが、いけるか?

霧長 光忠 そうだね…ちょっとどうしようかと思っていたから、仕切りなおしてもいいかな?

長谷部 切重 ああ。勿論。

霧長 光忠 そのあと引き留めてしまった彼を部屋へと見送って、ドーナツの袋を見やる。

そういえば長谷部さん、自分のご飯買ってきてないな…
そう思い当たって、僕は急いで買いだしに出かけた。
戦いの前なのに何も食べないつもりなんだろうか?
それはダメだろうと、保護者意識が働いでタンパク質多めの総菜を買ってくる。
鶏肉のソテーと揚げ出し豆腐、ちょっとしたサラダとインスタントの豚汁。チンするごはんも。
どれも作った方が美味しいけど、今はそんな時間もない。

急いで帰宅して温めなおし、食卓に並べて彼の自室の扉をノックする。

「長谷部さん、夕飯一緒にどうですか?」

長谷部 切重 ダイニングで別れてから、
自室で愛刀の手入れを行っていた。
丁子油、打ち粉、懐紙を用意し
鞘から抜いた刀身を見分する。
支給品といえど、随分長く戦いを共にしている。

単騎で駆ける事は多くとも、
今宵からは二人だと思うと
やはり少々落ち着かぬ心地がした。
如何にか気を集中させ、手入れを終えた所で
戸を叩く音が響く。
少し待て、と言い置いて
手早く道具を片付けてから扉を開けば、

「―――夕飯?」

勿論、食事が必要という意識はあるが――本日に限っては完全に頭の中に無かった物で。
何だそれは、といったような反応になってしまったかもしれない。

「……ああ、夕飯まで用意してくれたのか。
 では、……相伴にあずかろう。」

霧長 光忠 最初の反応に、余計なお世話だったかな…と思ったが
後の返事で安堵する。

「よかった、すぐに食べれるのでダイニングにどうぞ。」

既にダイニングには長谷部さんの食事と
僕のドーナツが置いてある。
先に自分の席に着き、彼を待つ。

長谷部 切重 「ああ、……すまないな
 買い出しに出て貰った事も気付かないでいたようだ。」

ダイニングに行けば其処には一人分の食事と、

「……何だ、夕餉も甘味で済ませるのか?」
其処迄の甘党だったのかと思い掛けて、
己が単に買い過ぎたのだと思い当たる。

「……無理に消費する事は、ないからな。
 俺も、多少為らば消費も出来る。」

席について、ロザリオを握り
何時も通りに、食前の祈りを捧げる。
祈りを終えて、箸を手にした所で一度動きを止め

「その、……
 食事の用意を、感謝する。」

神ばかりではなく、目の前の男に告げてから夕餉へ手を付けた。

霧長 光忠 「折角買ってきてくれたんですから、
早く食べたかったんです。
僕、お土産を買ってもらうなんて無かったから、嬉しくて。
………子どもみたいですね、すみません。」

嬉しさをにじませた声で続けてしまい、
はっと気づいて謝罪する。
21歳にもなって、舌だけでなく心情まで
成長していない自分に腹が立つ。

もっと大人で強ければ…なんて暗いことを考えていると、
彼からの感謝の言葉が掛けられた。
ぎこちないそれに、僕は笑って答える。

「いいえ、召し上がれ」

そう言ってから、僕もいただきますと挨拶して、
ドーナツをちまちま食べる。
うん、美味しい。
口に広がる味を記憶と示し合わせながら、それを楽しむ。

長谷部 切重 「――俺も、土産を買うなんて無かったからな。
 量が多くなってしまった。
 どれが一番お前の好みに合ったか、後で教えてくれ」

次に買う時の参考にする、と述べて豚汁を啜る。
品目を見れば、蛋白質多めの構成に目を細め

「食事についてだが、…此処迄考えて買うのは大変だろう。
 動ける程度に揃えてくれれば十分だ。
 お前が忙しい様であれば幾つか俺も買い備えておく。」

幸いに、今回の住処はコンロに薬缶等、湯を沸かす道具もあるようで
湯さえ用意出来れば食える物も増える等考える。
用意された温かな食事は良い物だが、
己には過分な物にも思えてならなかった。

霧長 光忠 好みを聞いてくれるのか、と少し驚いてから

「……僕は生クリームが入ってるのが好きです…」

とあまり買わないので商品名もわからないが、
子どもの頃から好きだったドーナツを示した。

続けて食事についての彼からの提案に、今度は驚く。
身体を鍛えているのに、栄養学について興味もないのか。

「ダメですよ、しっかりした食事は身体を作る元です。
栄養が偏った生活では真の力は発揮できませんよ。
それこそ主の意思に反します。」

そうだ、この言葉を使えば彼も納得するかもと
あまり意味を理解していない言葉を付け足してみた。

長谷部 切重 「では、覚えておこう。」

正直、入店する事すら初だったドーナツショップの品揃え等
己にとっても未知の領域である故、
また眉根を寄せ悩んだ挙句店員へ尋ねる事になるのだろうが
眼の前の男が喜ぶのなら、苦にもならぬ事だった。

然し、続く言葉には言葉を詰まらせる事となる。

「……摂ってはいるさ。食わないと、力は出ないからな。」
コンビニ、スーパーといった商店で適当に食事を買うか、
買い置き品で腹を満たす日々を顧みれば、
決して強い反論の言葉は出てこない。

『主の意思』
一番耳に痛い言葉を出され、緩く息をつく

「とはいえ、何を食えば良いのか…
 余り品数が多くとも勿体無いだろう」 

どの道、永く御役に立てるとは思っていなかった
正直今も其の考えは変わらない。
動けなくなる時迄、剣を振るうだけだと、
其れでも
我欲を昂じさせた挙句、手に入れたものがある今

「……差支えが無いのであれば
 食事を、お前に一任しても良いか?」

霧長 光忠 「ええ、いいですよ。
慣れていますから、
献立を考えるのは苦じゃありません。
それに僕も、以前の味を味わえるのは
とても嬉しいんです。

例えそれで満たされなくても、
心は満たされます。

もう少し、心に余裕が出来たら、
料理もしてみたいんです。

苦手な物や、嫌いな物はないですか?
もしあったら配慮します。」

長谷部 切重 「……お前の、やりたい様にやってくれ。
 心が満ちる、其の一助になるというのであれば
 過分な食事も、多少は赦されよう。」

仮令教義に反する事であろうとも構わないさ、と
呼気の淡さでわらう。

「苦手な物はないし、
 食えない物も、おそらく無い。」

食後の祈りを済ませた後、
席を立つ前に、ああと男の顔を見遣り
多少ぎこちなくも、眼を笑みへ細めた。

「……食事を、有難う。」

「戦いの前に、身を清めてくる。」
「準備が何かあるのなら、お前もやっておくと良い」

そう言い残して、ダイニングを後にする。

霧長 光忠 ちまちまドーナツを味わっていると彼が席を立つ。

ぎこちない笑顔と共に述べられた感謝の言葉に
心が温かくなる。よかった。

「はい、わかりました」

そう答えたけれど、特にやることもわからずに
まずは片付けだと慣れた食器洗いと掃除をする。

そのあとの時間は、支給された銃を整備してみる。
使い方は大丈夫かな、どうやったらいいんだっけ。
習ったことを反芻して、血戦に備えよう。

長谷部 切重 ――といった処で区切るか。
吸血シーンではなかったが。

霧長 光忠 うん、そうだね
これは…そうだねぇ…

長谷部 切重 日常シーンおかわりだな。

GM 吸血シーンはまた今度だな。
これはマスターシーンにしておく。
続いて吸血シーンの演出に入ってくれ

長谷部 切重 該当の孤児院には避難指示が出されている。
通常であれば子供たちが寝静まった深夜を過ぎてから
例の業血鬼が現れるとの事だった為
時刻を確認し、段取りを頭の中で組み立てながら身を清めた

シャワールームを出て、
バスローブを羽織り、タオルで濡れた髪を適当に拭く。
着替えは部屋のクローゼットに用意されているのを思い出し
其の儘脱衣所を出て、自室へと戻るその途中、

「――ついでに喰うか?」

夕餉がドーナツだけだった男を見て、
本来の糧も必要だろうとの其れは、存外に軽い響となった

霧長 光忠 ダイニングテーブルに、手入れ道具を並べ、
自分の銃を一度分解して、掃除して元に戻す。
習った通りに出来た…とホッとしているところに、長谷部さんが現れた。

お風呂上がりのバスローブ姿。
バスローブなんてテレビの中の世界なのかと思ってた。
鍛えている身体なのに存外細いシルエットがとても似合っていて、
一瞬呆けてしまった。
そのせいで、軽く言われたその言葉に反応が遅れてしまった。

「え?喰う?」

自分で言って、はっとする。
そうだ、僕の『食事』はまだだった…。
嫌だと思っても、前みたいに欲望に囚われて暴走したら迷惑をかけてしまう。
そのくらいもう理解した。

「すみません…、お願いしていいでしょうか?」

すぐに謝罪して、道具たちを片付けてダイニングの隅に置き、
僕も立ち上がる。

長谷部 切重 「お前も、食事が必要だろう。」
相手が武器を片付けているのを見遣り、
髪を拭っていたタオルを洗濯物へと片付け
己はその間に新しい手袋を用意し手に填めた。

「そうだな、着替えも必要だ。俺の部屋で良いか?」

返答を待たずして、先に立ち自室へと向かう。
前回は――否、つい昨日の事だったと思い当たる。
多量の血を飲まれた事を考えて、寝台へ腰掛け相手を待った。

「……御出」
前から、としか決めていなかった吸血箇所。
ローブ姿の儘、両の手を広げ
何処からでも来い、という様に迎える姿勢。

霧長 光忠 僕の事を考えてくれている言葉に嬉しさを感じているのだが、
そのことよりも気になることがあって反応できなかった。

「はい、どこでも…」

彼が自室に入っていくのを追いかける。
目に入ったのは寝台に腰かけた彼。
掛けられた声は甘ったるくて、絆す様な声色で、僕は俯いてしまう。
だが目に入ったそれを、どうしても疑問に思ってしまって…

「あの……手袋、外さないんですか?」

聞いてしまった。

長谷部 切重 指摘されて己の手を見る。
常に身に着けている物。白い、手袋。
緩く広げていた手を戻し、ああと薄く漏らす。

「外すんじゃなく、……填めたんだ。
 汚れてしまうだろう。」

当然の事を聞かれる不可思議さで応答する。
何でそんな事を問われているのかと、赤色を見上げた。

霧長 光忠 「―――ッ!!」

さも当然の如く返された言葉に僕の瞳が揺れる。

やっぱり…そうか
そう冷静に思う頭と、カッと顔に血液が集まる感覚が、
とてもちぐはくで心が乱れる。

「汚れる」
「僕はそんなに汚いですか」

俯いていた顔を上げて、震えて興奮で掠れた叫ぶ。

「ならどうしてっ、僕を赦すなんて言ってたの?
どうしてあの時殺してくれなかったの!?」

涙が 零れそうだった

長谷部 切重 「―――何の、事だ?」
静かに、然し確かな苛烈さを滲ませて落ちてきた言葉に
思いもよらない其れへ、瞬時の間が空いた。

「ッ!?、……、待て、一体何を」
雨が激しさを増す様に、
静かに落とされた言葉が悲鳴の様な響きとなって
部屋の空気に割れて消える。

「―――ッ待てと言っているだろうが!」
聞き流せない言葉の中で、一際。
悲鳴染みた其れを受け、思わず手を伸ばし掴みに掛かる


「お前がッ汚い筈が無いだろう……!!」

霧長 光忠 いきなり掴まれた手と、最後の彼の声に動揺し、
びくりと身体が震えて、押し黙る。

目の前が一回転したような混乱が襲う。
僕が汚くない?ならどうして。
そう言葉にしたくても、興奮で震えた唇は動かなかった。

彼の菫色の瞳を震えた瞳で見つめ返す。

長谷部 切重 手袋越しに掴んだ服の布地を握り込む。
衝動の儘に捕えた其れを、意識して解き、放してやる

「……――お前が、汚い筈、ないだろう。」
「そんな、……そうであったら、
 誰が、血を与えて迄囲う、ものか。」

一言一言噛締める様、呻く様な言葉が漏れる。
自然、今度は此方の視線が下がりゆく事となった。

「……お前が、汚れるだろう。」

当然の事を、改めて紡ぐ事になろうとは。
緩々と呼気を逃して、力を抜き
其の儘寝台に倒れ込む様身を預けた。
何処からなりとも飲めば良い。
そんな、半ば自棄染みた思考で視線を逸らす。

霧長 光忠 彼から漏れるひとつひとつの言葉が頭で繋がっていく。
次第と形になるなる事実に僕は泣きそうになった。
今度は自分の為の涙じゃない、彼の為の。

ああ、なんて僕はひどいことを言ったのか。
疑惑を押し付け、彼を傷つけてしまった。
後悔に潰されそうな心を叱咤して、動く。

ベッドに倒れこんだ彼の上に跨る様に馬乗りになり、
彼の左手首を取る。力なら僕に勝てるわけない。
彼が抵抗しようとも、手袋を外して投げ捨てる。

彼に見せつけるように、掌に小指側から噛み付いた。
溢れだす血を啜る。唇を付けて漏れ出さないように慎重に。

長谷部 切重 嗚呼、――泣く、気配がする。
そんな気配にばかり聡くなったとしても、
如何にも為らぬ現実が酷く恨めしい。

ギ、と安物の寝台の軋音を伴って
己の上へと乗りあげてきた其の動きに――安堵を得た。
そうだ、俺の血を
俺の血だけ、其れでしか糧を得られぬ様に
他でもない、己が縛った。

そんな、安堵と悔恨にも似た思いを綯交ぜにして
思いもよらぬ行動を、止める事はかなわず
目を瞠って、己の上に乗り上げる男を見上げる顔は
屹度驚愕に染まっていた事だろう。

「ば、ッ、……莫迦、止めろ!」
「お前、人のはな、し ッ聞いて……ッッ」

じくり
痛みとは亦異なる様な痛痒にも似た刺激に身が跳ねる。
嗚呼、駄目、駄目だ
薄布一枚だろうと、隔てていなければ、

「汚れるから、ッ、……其処、は厭だ……!」

汚れる
汚してしまう
己が生きていた中で、一番綺麗と感じた物を
己の手が、汚してしまうという酷い焦燥に拒否を紡ぎ身を捩る。
びくりとも動かぬ程、抑えられた手の、指をも動かして。

嫌だ、厭だと思うのに視線が其処から引き剥がせない。

霧長 光忠 口の中の甘い血を啜って、
ある程度その勢いが弱くなった頃、口を離す。

小さな穴から、ぷつりと紅い雫が膨らんで―零れた。
それを下から掬い上げるように舌を這わせる。

ゆっくり視線を菫色に合わせて、
優しい、心からの笑顔で囁く。

「汚くない、貴方は 汚くない。綺麗だよ」

目に溜まっていた涙が、ひとつ零れた。

長谷部 切重 「……ッ、……ぅ」

指先から、血気が流れ相手へ取り込まれてゆく
失ってゆくばかりの筈が、融け合って混ざりゆく様で
酩酊に似た感覚にゆる、と首を横に振って耐えようと試みる。
その間ですら、視線を引き剥がせない。

「……綺麗、な」
「綺麗な、ものか、……」

綺麗な物はお前だと
お前こそが、そう続けようとした唇が震えて
言葉にならない。
否定をしなければいけない
嘘はいけないことだ
頭で幾度繰り返しても、眼の奥が
熱を持つのを止められない。

じわりと込上げる歓びを誤魔化せない。
せめてもの抵抗に、首をまた横に振る動きが駄々のようで。

霧長 光忠 長谷部くんの声が震えていたのがわかった。
自分に言い聞かせるようなその言葉に、
胸が締め付けられて、身体が咄嗟に動いた。

持った左手に力を込めて、彼を引き起こし、
驚く彼の顔をちらりと流し見て、抱きとめる。
温かい体温がしっとりと伝わる。
どくんどくんと心臓の音がする。
僕より少し小さい彼はすっぽり収まった。

その感覚をしっかり確かめた後、
彼の耳に唇を近づけて、子どもに言い聞かせるように
優しく、包み込む声でもう一度。

「貴方は 汚くない 綺麗だよ。切重。」

長谷部 切重 血気の交換ばかりが故ではなく、思考が鈍くなってゆく
否定をしなければと、どんどん遠くなる考えが
抱き起された動きで一瞬で霧散する。

「な、  」
何を、と
そんな言葉すら満足に紡げぬ儘、男の腕に抱かれて
体勢を自覚した途端、鼓動が倍かと思う程に早鐘を打つ
なんだ、これは

兎にも角にも、離れなければと右手を間へ入れ込んで
懸命に押し返そうとするも
耳元に響く甘やかな声に身が跳ね、
押す力は瞬時に失せ、咄嗟、服の布地を握り込んで仕舞った。

「ッぅ、ぁ」
ぼろぼろと耐え切れなくなった熱い雫が溢れ出す
嗚呼、眼の奥が熱い。
鼻腔の奥が、つきんと痛む。
泣いたのなんて何十年振りの事だろうか。
そんな事を考える余裕も、今は無く。

「ッ、みつ 、ただ」
「みつ、……光忠、……ッ」

幾度も幾度も名を確かめる様に呼んでしまう。
離れなければいけない
なのに、離れたくない
押し戻す筈だった手は、縋る様に握り込んだ儘

赦された気持ちになって身を震わせていた。

霧長 光忠 抱いた身体が震えて、肩に濡れた感覚がする。
嗚咽が聞こえて、
ぎゅっと先ほどより強く彼を抱きしめる。
身を震わせて、泣き出した彼の背中を

「いいんだよ。僕が いるからね。」

繰り返しながら、とん とん とゆっくり叩く。
僕の名前を繰り返す彼が心底愛しかった。

何があったのかは知らないし、
あまり…聞かない方がいいだろう

落ち着くまで、話してくれるまで、
一緒にいるからね。

そう伝わる様に、左手を掴んでいた手を頭に回して、
ゆっくり、ゆっくり撫でる。

長谷部 切重 綺麗なんて言われるのも
何もかも赦すよう抱き締められるのも。
初めてだった。

見っとも無く泣きじゃくって
布地を握りしめていたのは数分なのか、其れ以上か。
呼吸すら困難になりそうな程の泣き方で
肩で息をし、意識して深く呼吸を繰り返し
漸うと嗚咽も漏れなくなってから、身を引き剥がそうとする。
掌底で目元を無理矢理にも拭い
嗚呼、屹度、何処も彼処も朱に染まっているんだろう。

「――――すま、ない。」
「なんでも、ないんだ。」

取り繕いの稚拙さには、どうか触れないでほしい。
人へ迷惑を及ばせぬ様に暮らせていた筈なのに、
蟀谷がずくりと疼く。

腕の中、近い距離の顔を見上げ
眉尻を緩く下げる

「……まだ、足りない、だろう?」

俺が与えられる物。
何も持たぬ俺でも、確かに渡せる物があるなら。
もっと俺から奪って欲しいと、
伺う言葉の癖、強請る様な色が滲んでしまっただろうか。

霧長 光忠 しばらくの間、そうしていると、
次第と彼も落ち着いてきたようで、
身を剥がそうと動いた。
だけどしっかり腕の中に閉じ込めて、
すこし隙間を空けてあげる。

ごしごし目を擦り、さらに真っ赤になった顔で
なんでもないなんて、そんなわけないでしょう。

「うん、まだ足りない」

彼の言葉に答えて、動く。
目じりに浮かぶ涙を吸うように、キスをする。
涙の痕をなぞる様にゆっくりと舌を這わせて、舐めとる。
頬には唇を合わせて少しその弾力を味わうように吸って。

満足したころ顔を上げて、にっこり笑いかける。

「血も、吸ってもいい?」

長谷部 切重 声が酷く近くで響く事には、未だ身を震わせてしまうも
足りない、と紡がれた言葉には、
瞬時、安堵を得た。

「ん、ッ」
「―――……、……ッ!?」

乱雑に擦ったせいでひりつく目許に受けた感触へ肩が跳ねる。
なんだ今の、と考える間もなく、軟体の熱さを受けて
小さく、呻き声が漏れた。
目尻、頬へと順に受ける唇の感触に頭が混乱から戻ってこない。
否、是は、
幼子に、母がするようなものなのだろう、けれど。
母子の触合い等それこそ縁が無い己には、
我欲で染まりあがって仕舞っている自覚のある、身には
過ぎた刺激に他ならなくて。

「ッや、……血を、……血を吸うん、だろうッ」

嗚呼
視界が回るような錯覚すらする。
上擦った声で否定の様な肯定を紡いで
ああもうと、耐え切れず目を強く閉じて仕舞った。
「良いから、……早くしろ!」

霧長 光忠 目を閉じてしまった彼を見て、
少し呆れたような慈しむ様なため息を漏らす。

顔を背けたなら、僕の目の前の愛らしい耳元にそっと甘く囁く。

「血だけじゃない、その声も、瞳も、唇も、…身体も。
僕が全部欲しい、好きだよ、切重。愛してる。」

背けた頬に手を当ててこちらを向かせてー
その柔らかで少し震えた唇にそっと口付けた。

長谷部 切重 溜息に、
収まった筈である目の奥の熱がぶり返す心地だった。

逸らした顔に、
低音がそっと囁き込まれて、 ひ、と上擦った音が漏れる。

「そん、な 」
「おま、お前が、……ッ」
嗚呼
―――駄目だ。
抑えきった筈の雫はまた壊れた様にほろほろと流れ落ちてゆく。
堪えた筈の感情がまたぶわりと湧き上がって仕舞うのを止められない。

一つ一つ紡がれる其れが嬉しくて、
脳髄から痺れる様な歓びを得て仕舞う。

欲しい。

この男が、欲しい。
血で縛り付けて囲い込んで己の物にした筈の男が
如何仕様もなく欲しくて堪らなかった。

「お前、は……俺の物だ、
 一生、俺の物だ…!」

血で縛り付けて血契で縛り付けて尚
口に出せば不安しか無かった。

伸び上がるような動きで以て
己からも唇を押し当てにゆく
押し当てるだけの稚拙さが、精一杯で。

霧長 光忠 彼から押し当てられたその柔い唇を受け止める。
じっくりとそうしてから、
自分のそれで彼をやわやわと食む。
きつく結んでいるかもしれない唇を、
ゆっくりと解す様に。

緊張がほぐれた後、そっと唇を離す。
名残惜しいけれど、言わないといけないことがある。

抱き起した震える身体を、背に手を当てて、
そっと優しく、横たえる。
顔の脇に肘をついて、額と額とこつんと付ける。
僕の想いが伝わりますように、と。

「そう、僕は君の物。一生、君の物だよ。
だから、君は僕の物。一生、僕の物。
血盟で縛れないものも僕が縛ってあげる。
僕は欲張りだから、君の心も、欲しいんだ。君はどう?

長谷部くんは聡いのに、自分の事はさっぱりみたいだから
言葉にして、沢山わからせてあげるね。」

彼はきっと、心と頭の向いている方向が
ちょっとズレて居る。
僕が一緒にゆっくりゆっくり、歩いて行こう。
そう心に決めた。

長谷部 切重 合わせただけの唇を食む動きにまた肩が跳ねた
固く閉じた唇が解されて開いて
無意識に詰めていた息が漏れる
離れゆく唇を名残惜し気に視線が追ってしまった。

再び転じる視界
身体をこれ以上離したくなくて
手が、また男の服を掴もうとするも失敗に終わる
詰められた距離の至近さに今更頭が煮え立つようで
壊れて仕舞った様に雫を零し続ける目許を
拭う事も出来ぬ儘、男の言葉を聞いていた。

「……俺、も」

先は、服を握り込もうとするばかりだった手を
恐々と男の体へ添える

「俺も、お前のものに、なれるのか」
「俺、……俺は、何も、ないのに?」
わななく唇で紡いだ言葉は
其れでも近しい距離であれば届いただろうか。
身体に添えぬ方の手を擡げ、男の頬へそろりと、
布地越しではない膚同士、思い切って指先が頬の稜線を辿る。

「俺の心なんて、
 ……そんなもの、お前を見た時から
 お前が欲しい、ばっかり、だ」

霧長 光忠 延ばされたその控えめな手に頬を摺り寄せる。
その素肌はとても柔らかく暖かく心地よかった。

その感触を感じ取って、顔がふわりと緩む。
彼の瞳を見返しながら、愛おしそうに頬を押し付ける。
そのまま

「君は君のまま、そのままでいいんだよ。
僕はそのままの君が好き。
優しくしてくれた、心配してくれた、見守ってくれた、
本当の君が好きだ。」

最後の言葉を聞いて、少し驚く。
でも、ああと頬を緩めて、僕の手も彼に添える。

「そう…だったんだね。
とても、とても嬉しい…!」

滲んできた涙を湛えた瞳を細めて、心から笑いかけた。

長谷部 切重 頬を押し当てる様な動きに、手が震えた。
反射で引き戻しそうになる其れを意識して留める。
俺が、触れても
俺が触れても
―――――此奴は、変わらずに居てくれるのか。

日向に咲く花の様にわらう顔へ
返す笑みは眉尻の下がった情けない物であったけれど

此奴が赦してくれるのなら
罪であろうとも

「……好きだよ、光忠。」

漸く涙が収まりつつあつ目許は
其ればかりではなく熱を帯びて、あつい。

蟀谷を頬を摺り寄せに顔を寄せて、
その熱を分け合って仕舞いたかった。

「もっと、……なあ、
 ―――俺の、…飲んでほしい」
 
飲んで啜って奪って
此奴の中に取り込んでほしくて
同時に融け合うような
ひとつになれるような感覚を思い出して
必要な事と言う理由ではなく
我欲から、あからさまに強請る声で向けた。

霧長 光忠 好き

その言葉が耳に飛び込んできて、
眼の奥が熱くなって涙が溢れてしまった。

彼の要望に、吸血鬼に聞いた言葉を思い出した。
悪い笑みが浮かびそうになるのを堪えて、
優しい笑顔で耳に顔を近づけて、
その輪郭を舐めてから、甘い声で囁いた。

「血を吸うと、人間も気持ちよくなるんでしょう?
溶けあうような、混ざり合ってひとつになるような感覚。
いいよ、僕が与えてあげる。」

すぐに顔を離して、少し下に移動する。
右手でバスローブの胸元をさっと寛げて、
鍛えられた彼の胸をちろりと舐めてから、
彼の顔を見ながら、

大きな口で牙を突き立てた。
じっくり、ゆったりと、衝撃を与えないように…。

長谷部 切重 「ッゃ、……お前の、声、は
 響……――――ッッ! 」

柔い笑みに力を抜いた途端の、
耳朶に受けた濡れた感触に身が跳ねる
鼓膜を震わせる深い響に、ぞくりと
甘い痺れが生じるのを散らす様、首を振って逃れにかかる

「……ん、お前と、融け合いた い。」

吸血をされると聞くだけなら
奪われるばかりに感じるのに

「……お前が、なかに入り込むような、
 俺の中に、注ぎ込まれるような感じが、……好きだ」

血気の交換
傷口を通じて意識が拡散するような
混じり雑ざり合って融けてしまう感覚
言葉で表すのが難しい不可思議な其れ

首が嫌だと苦し気に漏らしていた男
何処からでも幾らでも食って良いんだと、示す様に
強請る響の声と共に、
ローブの隙間、胸元に掌を宛って膚を撫でた

視線が絡む事が嬉しくて
とろと双眸を細めやる
歯牙を突き立てられる瞬間も、
ゆっくりと白色が埋まってゆく瞬間も恍惚と見詰め
歓喜に躰が震え、湿った息が は、と落ちる。

霧長 光忠 彼の吐息と、溶けるような眼差しが、
僕の理性を追い詰める。
このまますべて奪ってしまいたい気持ちを、
どうにか抑え込んで、溢れてきた血を吸う。

なんて甘やかで熱くて脳髄に響く味なんだ。
一瞬味に溺れた瞳を上げて、彼を見やると、
とろんとして、悦びを湛えた瞳と目が合った。

これは  だめだ

このまま見ていたら絶対に僕の欲望を押し付けて、
彼の望むことが出来なくなる。

血に夢中になる振りをして、がむしゃらに
甘やかな血を啜って、舐めて、味わった。

長谷部 切重 手に入れた、などと
傲慢で野蛮な歓びが躰中を支配する様で
細めた眼に熱がどろりと滲むのを止められない。

もっと
もっともっともっともっと血を啜れば良い

動けるだけ残れば良いと浮かんだ考えは
動けなくなっても良いという
己自身から生じる囁きに塗り潰されて仕舞いそうだ。

己に是程の執着があったなど
己に是程に欲望を燃せるなど

懲りずに際限なく強請ろうと
唇を開いた

その時
着信を告げる音が部屋に響き渡る。

霧長 光忠 初めての時は、飢えて血の充足感だけしか
感じなかったけど、今は血気というのを感じる。

長谷部くんの温かいそれが入って来る。
同時に彼の中に、入っていく僕も感じていた。
混じり合って溶ける…なるほど。
でも僕は、どうしても彼を支配できているという
少し歪んだ、そしてとてつもない愉悦を感じていた。
これが吸血鬼になったことで得られたことならば、
夜叉というこの身体を受け入れてもいいと思えるほどに。

その感覚に溺れているうちに、耳障りな音が響く。
僕はあえてそれを無視して、長谷部くんを抑え込んで、
なおも吸い続けようとする。駄々をこねる子どもの様に。

長谷部 切重 登録された番号は一つ
履歴も其れだけ

狗を呼び出すベル

着信音
イコールで其れは仕事の報せだ。

歓びに蕩けていた目の色が瞬時に塗り替わる。
悦びへ弛緩していた身体へすぐに芯がはいる。

「―――仕事だ」

抑え込む手を半ば払う様に除けて
枕元のサイドテーブル上へ置いていた端末を手にする。
この辺りで吸血シーンを終えて血戦で如何だ。

霧長 光忠 うん、わかった
僕は名残惜しそうに見てるだろうけど、すぐに準備する

長谷部 切重 手札の交換だったか?

霧長 光忠 か、な?

長谷部 切重 俺からは、これをやろう。

霧長 光忠 ひえ

長谷部 切重 黒の絵札と交換だ。

霧長 光忠 僕の手持ちがスート的に不穏

長谷部 切重 はは、強くなったなァ?

霧長 光忠 もう完全に吸血鬼だね!RPでもそうだったけどね!
貰ったのがジョーカーなのがまた…

長谷部 切重 二度も俺の血を啜ったんだ、覚醒してもらわなければな。

霧長 光忠 うん、頑張る…でも戦闘が自信がないからな

長谷部 切重 お前の攻撃力に掛かってるからな。
頑張れ。
さて、…切国は離席中か?

霧長 光忠 か、かっこよく決めたいよね(白目)

長谷部 切重 安心しろ、守ってやる。

霧長 光忠 きゅうん

GM すまない、待てせてしまったな。

長谷部 切重 吸血と手札交換を済ませたぞ

GM ああ、ありがとう。

長谷部 切重 終わらせにいこう。

霧長 光忠 うん…

GM では血戦の舞台を用意する。
各自、駒を血戦台に配置してくれ

霧長 光忠 こう?

長谷部 切重 そうだな

GM ああ、ありがとう。
子供たちも非難させ、此処に居るのは武装改宗官と血盟のみとなった。
敵を待ち受けるキミたちの前に、高級なスーツに身を包み、整えたひげを蓄えた壮年が姿を現した。
全身から放たれる威圧感は、間違いなく業血鬼のものだ。

バンビーノ 「ん?何だね、キミたちは。まさか、私を邪魔するつもりかね?」

長谷部 切重 バンビーノという割りにおっさんだったな

霧長 光忠 僕はその悍ましい姿を目の前にして
目の前が真っ赤になる。
頭に血が上り、憎しみに支配される

長谷部 切重 「主命なんでな」
「貴様を”救済”してやる」

霧長 光忠 「殺す」

バンビーノ 「はっはっは、そうかそうか。しかし、私は君たちになど、そう簡単に殺されてやるつもりも、救済などというものをされるつもりもない」
「私は、これから食事の時間でね?早いところ用事を済ませたいものだ」

霧長 光忠 「食事なんて必要ないだろ、お前は今日死ぬんだ。」

バンビーノ 「んん?おかしなことを言うねえ。生きていくためには食事が必要だ。それは人も我々も変わらないと思うが、違うかね?」

長谷部 切重 日本刀を腰元からすらりと抜いた

「飢えも乾きもなにもない場所へ連れて行ってやろう」
冷えた眼で紡ぐそれは
隣の男へ向けた物とは似ても似つかぬ凍て付きと共に。

霧長 光忠 長谷部くんの言葉に、自分を取り戻す
彼を一瞥して、自我を保つ努力をする
「罪のない子どもたちに絶望と苦痛を与えたお前に生きる価値はない。」

長谷部 切重 常纏っていた色付きのカソックではなく
夜色の司祭服が風に靡く
胸元のロザリオが、手に持つ刃が月明りを集めて散らした。

バンビーノ 「本当におかしなことを言う子だね?人の子であることに一体何の問題や罪があるっていうんだい?」
「キミたち人間も仔供ばかりを食べる者がいるではないか。仔牛然り、仔羊しかりだ」
「食の好みは人も我々も変わらぬはず。私以外にも、仔供の血が好きなものは、大勢いる。人だけが良し、とはおかしいとは思わないかね?」

霧長 光忠 「吸血鬼に肉は必要ない。命を奪う必要はないはずだ!」

GM  

バンビーノ 「それがわからない。おいしいものは骨の髄までいただきたい、そのような欲動に駆られたりはしないのかね?」

霧長 光忠 「ならお前はもう異常だ。この世にいてはいけない。さぁ、死んでもらうよ、業血鬼」銃を構える

バンビーノ 「まあ、いい。私はいささか腹が減っている。邪魔をするというのならば仕方がない。身の程を知り、引くがいい」

GM ぶわり、と大きく膨らん威圧感に血戒が展開されたことが知れるだろう。血盟を組んだお前たちにはそのような威圧感は何の脅威にもならない。
平然と立っている姿を見て、僅かに驚愕に目が見開かれる。

バンビーノ 「んん?なんだね、立っていられるとは…ああ、そうか。キミたちは[ブラッドパス]とやらを結んだのだね?」
光忠を見て、ため息を一つ。
「…同じ吸血鬼なのに、嘆かわしい。人間に飼われるなど」

長谷部 切重 バンビーノの言葉に、俺は只口端を歪めるだけだ。

バンビーノ 「その軛、私が断ち切ってあげても良いのだがね」

霧長 光忠  

長谷部 切重 一瞬、
業血鬼の顔を見る。

霧長 光忠 「お前を殺すことが出来る力の、どこが嘆かわしいのか僕には理解できない。
飼われているなんて考えしか浮かばないお前は本当に低俗だね。
ふたりで共に貴様を殺してあげよう。」狂った笑顔を浮かべるね

バンビーノ 「そうか、哀れな同胞よ。ならばせめて、苦しまないように殺してやろう」

長谷部 切重 ボスの先制値は出されるのか?
同値か
ボスが先だな

GM ああ、今出した。
まずはボスの生命値分カードを引く

霧長 光忠

長谷部 切重 どうした。
またヤバい札引いたのか、切国

GM えー…と。つぎは、今回はモブはいないから、血戦の開始、だな。
まず、ボスの開始特技を発動する。

長谷部 切重 ああ

GM ボスが、指をパッチン、と鳴らすと、小さなグールが召喚される。
改めてボスの[開始]特技だ。

バンビーノ <根源解放>
他の「タイミング:開始」と同時に使用可能。山札からカードを[PC人数]枚引き、1枚を選択。すべてのPCに[選択したカード+5]点のダメージを与え、残ったカードをスタックする。

GM これは山札に戻す。

長谷部 切重 またジョーカー引きやがって

霧長 光忠 はい(白目)

GM 攻撃をするぞ

長谷部 切重 ああ、来い。
13点だな

GM 8+5で13点ダメージを2人に、だ

system [ 長谷部 切重 ] HP : 39 → 37
[ 長谷部 切重 ] HP : 37 → 25
[ 長谷部 切重 ] HP : 25 → 24
[ 長谷部 切重 ] HP : 24 → 26

霧長 光忠 いだい

長谷部 切重 バンビーノはどんな攻撃を飛ばしてくるんだ?

GM そうだな…ぶわりと膨れ上がった威圧感はバンビーノの装束を食事時のものへと変えよう。ナフキンを首に、ナイフとフォークを装備する。
そうして、手に持ったナイフをお前たちの方へと投げる。

バンビーノ 「食事も、戦闘も、優雅に美しくなくては」

長谷部 切重 「ッハ、食い意地の張った奴だ」
頬に赤い筋を拵えてわらう。
開始は終わりか?

GM ああ、こちらの[開始]は終わりだ。
次はそちらの[開始]になる。

長谷部 切重 では、俺も<開始>しようか。

GM ああ、こい!

長谷部 切重 『余所見をするな』コスト黒一枚 スペードの3を使用
「貴様が、この同胞を哀れと思うのなら」
「俺を殺してみるんだなァ?」

不敵に笑って親指で己の心臓をト・と示す。
俺以外を狙えなくなる。

GM ああ、承知した。以降長谷部を狙い撃ちにする。

長谷部 切重 ああ、来い。

霧長 光忠 長谷部くん…!

長谷部 切重 光忠に開始は無い筈だ。――始めようか。
挑発しながら、俺は『闇明視』を発動させる。

GM ああ、わかった。

長谷部 切重 コスト黒絵札一枚。伏せられている右側二枚を表にさせよう。

GM 今下にした、これでいいか?

長谷部 切重 ああ

system [ 長谷部 切重 ] 闇明視 : 1 → 0

GM することがないなら、次はこちらの手番になる。

長谷部 切重 御出で。

バンビーノ <根源技:美学>
タイミング:準備
[生命カード]2枚を捨て札の任意のカードと入れ替える。入れ替えた[生命カード]は表でセットする。

GM 明かされた2枚を入れ替えよう。
そして、攻撃

バンビーノ <強者の一閃>
タイミング:攻撃 対象:単体 条件:なし
対象に[山札1枚+5]点のダメージを与える。

GM 狙うのは、長谷部だな。

長谷部 切重 何処からでも御出で。

GM 15点だめーじ

system [ 長谷部 切重 ] HP : 26 → 11

GM 戦闘描写をしておこう。
ひたり、と向けたナイフの切っ先はまっすぐに長谷部へと向かっている。ダーツの矢のようにまっすぐに構えて、眉間を狙ってナイフを放つ。
軌跡を描く中で、鋭い刃がさらに研ぎ澄まされて、長谷部へと吸い込まれていく。

長谷部 切重 弾雨の如く降り注ぐカトラリーが肉を貫く
口端からゴボリと赤が溢れる

「ッ ―――ハハッ」

「こんな物か?」

GM バンビーノは、にっこりと笑みを絶やさない
こちらの手番は以上だ。
後手手番はどちらが先に動いても構わない

霧長 光忠 では僕から動きたい。
長谷部くんがやられて、僕はもう憎悪と殺戮に支配されてると思うから。

GM ああ、いいぞ。
かかってこい

霧長 光忠 準備で絶望をお前にもを発動するね。代償はハートの9だよ。

GM ああ。
攻撃力に+3か。

霧長 光忠 うん

GM 他に使う技はあるか?

霧長 光忠 攻撃で
武器攻撃 コストダイヤの3
+自棄戦法 コスト耐久4
+百華斉砲 コストダイヤのキング
を使いたい。

GM ああ、どのカードを破壊したいか、宣言してくれ

霧長 光忠 ボスのAとモブエネミーだね!

GM 承知した。
今、全部で破壊力いくつだ??

霧長 光忠 7+2+3=12?

GM ならば。
光忠、描写をするか?

system [ 霧長 光忠 ] 百華斉砲 : 1 → 0

霧長 光忠 うん!

GM 存分に、演出してくれ

霧長 光忠 長谷部くんの傷つく様を見て、僕の怒りは頂点に達した。
内から悍ましいほどの憎悪が溢れ出る。
殺す殺す殺すころすころすコロス!!!!

持てる全てを出し切って、あの反吐が出る宿敵に銃を向ける。
自分の事など顧みず、様々な方向から乱射したそれは相手を容赦なく襲う。

system [ バンビーノ ] 生命力 : 5 → 4
[ グール ] 生命力 : 1 → 0
[ 霧長 光忠 ] 耐久値 : 17 → 13

GM 光忠の放った銃弾は、散弾し、バンビーノと幼きグールを灰とした。
さらさらと、崩れていくその灰は、バンビーノと幼きグールの死を物語っていた。
やった、か。そう思ったのも束の間。
崩れた灰はぐんぐんとその質量を増し、紅き血煙が周りを覆っていく。その煙が晴れた時、ぴしりとスリーピースに身を包んだ男が平然と立っていた。傍に小さな灰の塊だけを残して。

霧長 光忠 はあはあと荒く息をしてそれを認識する

幼い グール 

あの子たちと重なって、僕は狂ったように叫んだ

長谷部 切重 では、俺の手番タイミング<攻撃>で
血威<戦刃の技>を使用。
コスト:黒絵札一枚(クラブK)
対象の[生命カード]1枚を、スートと数値を無視して破壊する。
スタックの二枚一組を指定。
何処も彼処も皮膚は破れ
夜色の司祭服が一層濃く濡れる。
命が逃れてゆく
指先が冷えて頭の芯も冷えてゆく

そんな中で、
愛しい男の放つ銃弾は泥人形も
業血鬼をも貫いてゆくのを見て

ニィ、と歪んだ笑みを敷いた。

孔傷だらけの躰をふらりと寄せて
抜き身で持つだけだった刃を横に振りぬく

――――返す刃の勢いは、突風の如く。

「俺の刃に斬れない敵はなし!」

GM 一太刀、返す刃でもう一太刀。
パッと散る紅い鮮血が長谷部の服を尚赤く染めただろうか。
ざらっと灰となり崩れていくその男は、まだ笑みを崩さない。散った己の命すら、かき集めてまた形を成していく。
紅い赤い血煙に灰は人型をなしていく。

バンビーノ 「ああ、痛いではないか。甘美な痛みだ。さて、まだまだやり足りないだろう?こんなものでは、ないだろう?」

GM 第一ラウンド終了。
ボスは「終了」の特技を使用する。

バンビーノ <生奇た芸術>
タイミング:終了 対象:単体 条件:血戦1回
[戦闘不能]のモブエネミーに使用。[戦闘不能]を回復し、生命カードを1枚表でセットする。
「さあ、お前も、まだやりたいことがあるだろう。おいで、一緒に彼らと遊ぼうね」

GM ボスの指先から一滴。血がポタリ、と小さな足元にある灰の塊に落ちていく。
ぶわり、と質量を増した一滴の血液が、灰を包み込み、小さな体を作り上げていく。
モブエネミーの復活だ。

霧長 光忠 僕は信じられないといった表情でそれを見る。
復活した小さな身体に顔をしかめる。
この子は、何度、同じ苦しみを味合わないといけないのか…

バンビーノへの憎悪が膨れ上がり、壊れそうだった

GM ラウンドの開始に戻る。
駒を戻すぞ

長谷部 切重 ああ

GM [開始]特技。こちらは特にない。

長谷部 切重 では

GM そちらの開始があれば使ってくれ

長谷部 切重 『余所見をするな』コスト黒一枚 クラブの5を使用
「どうした?
 ―――俺は未だ生きているぞ、業血鬼」

バンビーノ 「はっはっは、いいねえ。その威勢の良さはとても好ましい、ならば私も、本気で行こうか」

GM 開始特技、ほかにないなら、ボスのターンに入る

霧長 光忠 僕は無いよ!

GM それじゃあ、こちらの手番から行くぞ

バンビーノ <死飾の美>
タイミング:攻撃 対象:場面(選択) 条件:なし
対象に[山札1枚]点のダメージを与える。この<特技>の効果で出したカードが赤色だった場合、与えるダメージに+5する。

GM 場面(選択)だが、ここは長谷部に集中砲火する。
光忠は狙わない

霧長 光忠  

GM 赤絵札A(11点)として扱う。
+5点で長谷部に16点ダメージだ。

霧長 光忠 ひどい

GM バンビーノがナイフを一振り、二振り。
無数の見えない刃が長谷部の服を切り裂き、肉を裂く。
ちらちらと赤く染め上げるその肢体に満足そうな笑みを浮かべる。

バンビーノ 「大人の肉は好まない。しかし、死ぬ時くらいはきれいに着飾らせてあげようね」

霧長 光忠 「!?!?!!?
…っ長谷部くん!!!」

system [ 長谷部 切重 ] HP : 11 → 0

長谷部 切重 血威<忠の歯車>
コスト:黒絵札一枚 クラブJ使用
刃持つ手は其れを握り込む儘
両の手を、緩く広げ
狂おしい程に降り注ぐ虚の刃を浴びる
「はッハハ ……ははははッッ!!」

血は流れ肉が裂け傷が花開こうと
零れる命はひとつとて
俺の物では ない


――――この躰は。
神によって与えられ
神のために育てられ

神の障害を排する為に
主の代わりに刃を持つ

嗚呼神よ

あなたのしもべは、今此処に


「俺を、殺しきれなかったなあ?」

傷口も塞がれ血は乾き
菫色が狂信の光に濡れる

抱擁の如く広げていた両の腕を緩々と閉じ
月光を跳ね除ける白刃をまた構え直した。

system [ 長谷部 切重 ] HP : 1 → 39

雑談

system [ 長谷部 切重 ] 戦刃の技 : 1 → 0

メイン

GM 甦ったことへ、驚くバンビーノだが、相変わらず笑みをその顔へと張り付けたままだ。

バンビーノ 「はっはっは、いやいや、まったく。楽しませてくれるじゃあないか。少し、見くびってしまっていたようだね?もっと楽しもうか」

GM パンパン、と手を合わせ、大仰に腕を広げる。
こちらのターンは終わりだ。
後手手番に入る

長谷部 切重 俺は戦力にならんからな
光忠、頼んだ。モブを救済してこい。

霧長 光忠 はい!!
準備で絶望をお前にもを発動
コストはハートのクイーン

GM ああ

霧長 光忠 ぴえん

GM 人に近づいてきたか…?

長谷部 切重 真逆だなあ。

霧長 光忠 攻撃で
武器攻撃 コスト クローバーの2
+自棄戦法 コスト耐久4

system [ 霧長 光忠 ] 耐久値 : 13 → 9

霧長 光忠 モブエネミーに攻撃するよ!

GM ああ、破壊値は12か?

長谷部 切重 そうだな

霧長 光忠 うんそう!

GM では、幼いグールは光忠の放った銃弾で心臓を打ち抜かれる。灰と帰すその刹那。
光忠にはその幼い子供が微笑ったように見えた。
「ありがとう、おにいちゃん」
そういっているかのような、そんな微笑だ。
幼い体はすぐに、さらさらと灰となって積もっていく。

霧長 光忠 ごめん、ごめんね
甦ってしまったあの子に銃口を向ける。
せめて、楽に…。そう願って眉間に狙いを定める。

撃った瞬間のあの子の顔。
ああ、なんて、ひどい…ひどい…。
あの子が僕に感謝を願うなんて、なんて残酷な。

許せない、絶対に、あいつは、あいつだけは!!
憎悪が何倍にも膨れ上がる。

GM 手番は長谷部にまわるか?

長谷部 切重 では俺は<武器攻撃>だ
コストは手札一枚、ハートの3を使用。


ヒュ、と刃を振りぬいて
業血鬼を切り裂きにゆくが――ーさて。

GM ああ、どれを狙う?

長谷部 切重 一番左だな

GM これだな。
破壊値は?

長谷部 切重 俺は何も乗らないからな、7の儘だ。
破壊出来ない場合でも表返るだろう?

GM わかった

バンビーノ 「はっはっは、そんな甘い太刀筋じゃあ、私を傷つけることなどできないよ。どうしたんだい?先ほどまでの勢いは」

GM こちらは10で、破壊できず、だな。

長谷部 切重 「生憎と、俺の刃は別にあってなァ」

バンビーノ 「そうかい?ではその刃、見せてもらおうか」

GM ラウンド終了だ
「終了」特技がなければ次に進む
ボスにはない

長谷部 切重 こちらも無いな。

霧長 光忠 ないよ!

GM では「開始」だ。駒を所定の位置に戻す
何か使う特技はあるか?

霧長 光忠 ないです!

長谷部 切重 『余所見をするな』コスト黒一枚 クラブの9を使用
「そう焦るなよ、……それとも」
「俺を殺せないと、漸く理解ってきたか?」

菫色を細め、歪な笑みを敷く。

何処からでも御出
お前は俺以外を見れないのだから。

バンビーノ 「ふふ、まあそう焦らないことだ。一人で逝くのが哀しい、そうだろう?」
<死飾の美>
タイミング:攻撃 対象:場面(選択) 条件:なし
対象に[山札1枚]点のダメージを与える。この<特技>の効果で出したカードが赤色だった場合、与えるダメージに+5する。

GM 今度は2人に攻撃するぞ

長谷部 切重 範囲であれば仕方ないな。
来い。

霧長 光忠 こい!

GM おっと。よかったな?
10点ダメージを2人に、だ

霧長 光忠 (死)

system [ 長谷部 切重 ] HP : 39 → 29
[ 霧長 光忠 ] 耐久値 : 9 → 0

霧長 光忠 此岸回帰を使います。コストはダイヤのエース

GM 承知した。
最後の一枚、引いてくれ

霧長 光忠 ハートだ!

GM おお、引けたな。
後二回は攻撃が通りそうだ

system [ 霧長 光忠 ] 耐久値 : 8 → 30

霧長 光忠 ナイフが僕の頸動脈に突き刺さる。
その血の勢いは、ナイフの刺した傷口を押しのけて噴き出す。

ああ、この感覚。『前』にも感じたこの…。
慣れてしまったこの感覚。 死 だ。

目の前が暗くなり、膝から崩れ落ちた。

長谷部 切重 倒れ伏した男の躰を
黒濡れた革靴のトゥで表返す様、足蹴にする

光の失せた眼を見下ろす菫色がにんまりと撓る

「とっとと起きろ」
「―――俺の男が、この程度で死ぬものか」



「起き上がって御出で 光忠」

其の声音は
いつぞや屍の山で嘆きに暮れていた男へ向けたと同じ
甘い 甘い響きを以て。

霧長 光忠 甘い…甘い 声が、する。
甘美で背徳的な声。僕が愛する、そのひと。

そうだ、僕はまだこれを受け入れるわけにはいかない。
自分の身体に未練はないけど、
遺してはいけない人が、いるから。

一度止まった全身の血が、熱く、巡るのを感じる。
そうだ、この血は、僕と彼の 血。

「長谷部くん、ただいま」

ゆらりと立ち上がって、彼に向けた顔は 笑顔。

長谷部 切重 「ああ、――良い子だ」



ふわと狂信の光は其の儘
菫色を笑みへ細める。

「お帰り、光忠」

中の人用

system [ 霧長 光忠 ] 此岸回帰 : 1 → 0

メイン

霧長 光忠 えへへ、と笑顔を崩して少し笑う。
そのままぐるりと頭を巡らせて、
今度は少し傾げて憎い相手を冷えた目で見据える。
「次はお前の番だね?」

GM ではこちらの手番は終了だ。
後手手番だ

長谷部 切重 では俺から。

GM ああ、こい

長谷部 切重 <武器攻撃>を使用 コスト:手札一枚
ハートの5を支払う。
先程と同じように白刃を振りぬいて斬り付けよう。
伏せられている其の一枚を狙うぞ。
攻撃力は修正なしの値、7だ。

バンビーノ 「ふふ、はははっ 君は本当に、その太刀筋をお勉強してきたんだねえ。いやあ、良いことだ。これからもちゃあんとお勉強して、強くなろうね」

GM ――生きていられたらね?
そう笑うバンビーノの数値は10、破壊できないな。

長谷部 切重 「……此から、お前がじっくり味わう刃は別だ。
 つい先程の言葉すら、思い出せない脳になったか?」
 厭な手札だな相変わらず。

霧長 光忠 強いよぉ!
では僕かな?

GM ああ、光忠の手番だ

長谷部 切重 「御出で、―――俺の刃」

霧長 光忠 長谷部くんに向かって飛び切りの笑顔でその言葉に答えよう。
準備で絶望をお前にもを発動
コストはハートの10
武器攻撃 コストクローバーの3
+自棄戦法 コスト耐久4

system [ 霧長 光忠 ] 耐久値 : 30 → 26

GM どれを破壊する?

霧長 光忠 じゃあ一番右?

GM クラブのQか

霧長 光忠 うん!
冷えた目のまま、無言で銃を叩き込む。
憎い憎い憎い憎い!!
憎悪を弾丸に込めて、撃ち続ける。
たとえその身がどうなろうと。

GM 光忠の放った銃弾はまっすぐに、確実にバンビーノの肢体を打ち抜く。
一発が心臓を打ち抜けばさらさらと灰となっていくのも束の間。すぐに赤く飛び散る血が、灰を集めあの憎き男の姿を構成していく。
これで、皆の手番が終わったか?

霧長 光忠 うん

GM ラウンドの終了。終了<特技>があればここで使えるが、ないな?

長谷部 切重 終了はないな

霧長 光忠 ないよ!

GM では、ラウンドの「開始」だ。
使用する特技があれば宣言してくれ。
こちらは特にない。

長谷部 切重 『余所見をするな』コスト黒一枚 クラブのAを使用
「人間一人、まだまだ殺せないなァ? 業血鬼」

GM ではこちらの手番だな

バンビーノ 「そうだなあ、いやあ実に楽しい。このような余興はとてもいい」
<死飾の美>
「一緒に飾ってあげるからね」
タイミング:攻撃 対象:場面(選択) 条件:なし
対象に[山札1枚]点のダメージを与える。この<特技>の効果で出したカードが赤色だった場合、与えるダメージに+5する。

GM 5点のダメージを2人に、だな

system [ 長谷部 切重 ] HP : 29 → 24
[ 霧長 光忠 ] 耐久値 : 26 → 21

霧長 光忠 「あはははは!ホント、素晴らしい余興だ!」
狂ったようにその刃を受けよう

GM ずいぶんと小さなあたりだ。
ナイフの切っ先は、ほんのわずかに二人の体をかすめたに過ぎない。

長谷部 切重 弾丸は憎しみも何もかも込めて
業血鬼の命を着実に蝕んでゆく

業血鬼――バンビーノから放たれる一撃が
今となっては酷く弱々しいのも、
また其れを示しているかのようで

その姿に恍惚ともいえよう笑みを浮かばせて

「まだだ。
 まだ、とてもとても足りないだろう?」

「たらふく撃ち込んで、
 憎悪も嫌悪も殺意もまだまだ浴びせてやれ」

「出来るな? ―――俺の、光忠。」

霧長 光忠 どんどん追い詰められるたびに
僕の中の何かが壊れていく感覚がする。
それを保つのは
…ああ、そうだ、この 声

「うん、もちろん ボクの キリエ 」

もう優しい、甘い笑顔ではない狂ったような狂気の笑み
彼に向けていいものではないのに、止められない。

あいつを、殺せる!!

その歓喜と憎悪と快感とをのせた笑みだ。
準備で絶望をお前にもを発動する。
代償はハートの7。
攻撃で
武器攻撃 コストスペードの5
+自棄戦法 コスト耐久4

中の人用

system [ 霧長 光忠 ] 耐久値 : 21 → 17

メイン

GM どれを破壊する?

霧長 光忠 スペードのクイーン!

GM わかった

霧長 光忠 「あはっあははは!!
痛い?苦しい??そうだよねぇ!

だって死ぬんだもんね!」

さらに激しい銃撃。
跳ね返った弾丸が僕を貫くのも快感に思えた。
ああ、僕は化け物。
でもそれでも彼は赦してくれる。だから―

GM ばす、ばすっと打ち抜く銃弾はバンビーノの命を削っていく。灰になってまた蘇る。
わずかながら、息が上がっているようだ。
余裕の笑みを崩す素振りはないが、もうあと一撃、残りの命も多くはないことを物語っているようだ。
さあ、ほかにやりたいことはあるか?

霧長 光忠 絶命共撃を発動するよ!

長谷部 切重 では、俺は光忠の代わりにコストを支払おう。

GM ああ、こい

長谷部 切重 吸血鬼の【想】―――ダイヤのQを使用する。

霧長 光忠 長谷部くんの考えていることが、
頭に入って来る。
何処に撃てばいいか、わかる。

憎い業血鬼の太腿を撃ち抜き、
移動を制限してから、腕を撃つ。
赤い赤い血が流れる。
震えるほどの快感が襲う。

首、頭、耳、脇腹を弾丸が掠める。
殺さないように、慎重に。
愉悦が浮かぶ顔は悪魔の様だったろう。
ちらりと長谷部くんを見る。

長谷部 切重 寄越された一瞥にとろりと笑った。


血の楔
互いに果てる迄、解けぬ朱の鎖
血と引き換えに得た想いを
練り上げ纏わせて、己が持つ白刃へと絡ませる。

其れは、闇夜を柔く照らす月光ではなく
あかあかと周囲を苛烈に照らす地獄【ゲヘナ】の焔


「―――死ね。
 主に歯向かったというだけで、理由は十分だ!」

ゴウと燃え盛る音と共
振りかぶった刃を脳天から圧し切りにかかる。
A+Joker 22点だ

GM 2人の息の合った攻撃がバンビーノへと突き刺さる。がふっと口から血を吐いて、それでもうっすらと笑みを浮かべて。

バンビーノ 「…ああ、…最期に美味いものを、戴きたかった……」

GM 最期に一言だけ、残し灰となり積もっていく。その灰はもう二度と彼を形作ることはない。
お疲れ様、戦闘終了だ。

system [ バンビーノ ] 生命力 : 4 → 0

長谷部 切重 灰塵となり果てた業血鬼を前に
焔刀を鞘に納め

ロザリオへ口付ける様に短い祈りを挟む。

「塵は、塵に。」
「―――”救済”完了だ」

霧長 光忠 憎き業血鬼が灰になった瞬間、
脚ががくんっと折れた。

どさっと座り込んで、
銃を掴んでいた両腕がだらりと垂れる。
カタカタと興奮と安堵と恐怖で震えていた。

彼の言葉にハッとして、見上げる。

長谷部 切重 任務を終え、狂信の光は失せた菫色で男を見る。
熱狂が嘘の様に静かな声で、
だが、口許にははにかみが薄く滲んだ。

「……帰るぞ、光忠」

緩く、手を差し伸べて。

霧長 光忠 彼の綺麗な菫色。
甘く優しく響く声が懐かしく感じた。
はにかんだ笑顔に、僕もつられて笑う。

のばされた手を取って、

「うん、帰ろう。僕らの家に。」